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初の米国以外でのツアーローンチ、次世代『プロV1・プロV1x』がベイカレントで白箱デビュー

2026/10/05 17:19

タイトリストの白箱に入った『プロトタイプ』ボールを発見!2027年モデルになる!?

米国アクシネット社が、日本で行われるPGAツアー「ベイカレント・クラシック」の会場にて、次世代ゴルフボール『プロV1・プロV1x』のグローバルツアーバリデーション(ツアー実証テスト)開始を発表した。それに伴い、長年PGAツアーでボール担当のレップを務めるフォーディ・ピッツ氏と、ゴルフボール・プロダクトマネジメント・ディレクターのフレデリック・ワデル氏のトークイベントをアクシネットジャパンインクが行った。 【画像】コレが『白箱』新作のサイドスタンプ 従来、新しいプロV1シリーズのツアーローンチは、PGAツアー「シュライナーズ・チルドレンズ・オープン」(ラスベガス)などの会場で行われるのが通例だった。しかし今回、史上初めて“米国国外”である日本のツアー会場からグローバルローンチがスタート。プロトタイプの証である白箱に入った『プロV1・プロV1x』が、いよいよ選手たちの手元へと渡された。 フレデリック・ワデル氏は、今回の日本での初ローンチについて次のように想いを語る。 「2000年10月の初代ローンチ以来、これまで2年ごとにすべての『Pro V1』ツアープロモーションをネバダ州ラスベガスからスタートさせてきました。それを今回、歴史上初めて米国の外へ持ち出し、ここ日本で2027年モデルの『プロV1・プロV1x』のグローバルローンチを皆様と共に迎えられたことは、私個人にとっても、会社にとっても光栄です。日本はゴルフというゲームにとても豊かな伝統と文化を持っています。私たちが最も大切にしているこの瞬間を、日本の皆様と共有できることを心から誇りに思います 」(ワデル氏) ■2年周期の開発プロセスと「北極星」 ワデル氏は、『プロV1』ファミリーがどのようなプロセスを経て進化を遂げるのか、その開発の裏側についても明かした。 「我々は2年周期で開発を進めていて、『プロV1』の開発において最も大切なのは『すべてはゴルファーから始まり、ゴルファーにたどり着く』ということです。まず世界中のツアープロやゴルファーからフィードバックを集め、開発チーム全体が目指すべき『ノーザンスター(北極星/道しるべ)』を設定します。製品詳細についてはまだ明かせませんが、今回の『27年モデル』のノーザンスターのテーマは『フィール・フライト・スピン』になります」(ワデル氏) その目標に従って、本国の80名以上の専門研究チームが素材やディンプルパターン、層の厚みを変えたプロトタイプを2~30種類も試作。AIやシミュレーターだけに頼らず、自社工場で実際に製造したボールをロボットテストやテストレンジで何千・何万ショットと打ち込み、緻密なデータを検証するという。 選びやすくするために数十種類ものプロトタイプからロボットテストを経て2?3種類に絞り込み、ツアー現場へ持ち込まれるのだが、それが今回の白箱供給のタイミング。ここからテストとフィードバック、修正を重ねて、最終的に“ピラミッド・オブ・インフルエンス”という開発思想で多くのプロたちが『実戦で使える』と納得したあと、製品化となる。 ■J・トーマスも登壇「プロトタイプはSoft Fast」 会場には、今週の大会に出場するジャスティン・トーマス(JT)も急遽駆けつけ、長年やり取りしてきたフォーディ・ピッツ氏との信頼関係の一端を明かすと共に、27モデルのプロトタイプについてこう話す。 「キャリアのほぼすべてを『プロV1x』と共に過ごしてきましたが、私の場合はまず何よりもボールの打音と打感から始まります。私が表現した『ソフト・ファスト(Soft Fast)』という言葉は少し不思議に聞こえるかもしれませんが、まさにその通りなんです。クラブから球が離れるときのあの初速感と、コントロールしながら遠くへ飛んでいく感覚、そして打感の柔らかさ。2027年の『プロV1x』プロトタイプは、私が求めるすべてのチェックボックスを満たしてくれていると感じますし、今週のテストを終えた後も使い込んで仕上げていくのが楽しみです」(JT) 会場モニターでは『プロV1x プロトタイプ』の初期テストの様子も公開された。その際、トーマスは「チッピングの打感がいいね。間違いなく音が柔らかくなっている」と話していたが、着弾してわずかに右へ流れる柔らかい球を打っていた。ワデル氏はこのシーンを補足する形でこう言う。 「ボールが『トントン』と跳ねてから右へ大きく切れて止まった場面は、彼が狙って意図的にやった動き。彼はグリーン周りで自分が意図した通りのコントロール(曲がりや止まり)を与えてくれるボールを探していて、あのような短いアプローチでも、右に曲げて寄せる球が出せるかを確かめていたのです。もしプロトタイプが彼の意図した通りの挙動(右に切れる動き)をしなかったら、彼はそれ以上テストすることすらやめていたでしょう。2027年プロトタイプは彼の狙い通りの動きをしたからこそ、ゲームの他の要素(ロングアイアンやドライバー)のテストへと進むことができたのです」(ワデル氏) また、ピッツ氏も「動画の中でJTが『9Iをパーシャル(コントロール)ショットで打った』と話していた場面も彼のゲームが進化してきたもう一つの部分です。そうやってスピードを落として打ったときでも、ボールがしっかりとパフォーマンスを発揮してコントロールできるかどうかが、彼にとって非常に重要なポイントなのです」 と明かし、選手それぞれで異なる数々の厳しいチェックリストを『プロトタイプ』が応えられるかどうかの難しさも話す。 「ツアー検証プロセス」が始まったが、このまま『プロトタイプ』が製品化されるわけではない。世界中のツアー選手によるフィードバックを集めた末に、また改良・再検討を経るいくつもの厳しい検証作業が待ち受ける。今週の横浜カントリークラブからツアー担当総出で白箱プロトタイプのフィードバックを練習日に集めていくとのこと。その反応が届き次第、続報をお届けする。(編集部M・K)