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通算30勝・申ジエのパットはなぜ入る? 合掌するように握って「クラブの重み」で振っていた #優勝者のスイング

2026/10/09 17:00

史上7人目の永久シードを獲得した申ジエのパターグリップ

「日本女子オープン」で日本ツアー通算30勝目を挙げ、史上7人目の永久シードを獲得した申ジエ。優勝の要因となった彼女のパッティングを、プロコーチ・南秀樹が分析。アマチュアが参考にしたいポイントも教えてもらった。 【連続写真】合掌するように握り、ゆったりと振り子のように振る 申ジエのストローク ◇ ◇ ◇史上7人目の永久シードを獲得した申ジエプロ。アマチュアにも参考になるポイントが数多く見られるので、そのストロークをじっくり解説したいと思います。【合掌するように握ると左肩が浮かない】握り方は左手が上、右手が下の順手ですが、上下の間隔は狭く、合掌しているような形です。左右の手の高さを近づけることでクロスハンドに近い感覚となるのがメリットで、アドレスでは両肩や腕の高さが揃い、肩をラインに合わせやすくなります。ストロークでは左肩が浮きにくくなるので、ヘッドを低く出していけます。クロスハンドだと手の感覚が消え過ぎてしまう、パットはショットの延長線上で考えたいという方などにはオススメのグリップです。【前傾角度は以前は深め、現在は浅めに変化】写真では深めに前傾をとってアドレスしていますが、優勝した「日本女子オープン」では、写真よりも浅めの前傾角度でした。ストロークは肩と腕で作っていきますが、前傾が深くなれば肩の割合が大きくなり、反対に浅くなれば腕の振り感で打っていくことができます。ボールとの距離も変わってくるので、目からの情報も含めて、どの位置が今の自分にはしっくりくるのか。体調に合わせて、臨機応変にアドレスをとるのもひとつの考え方です。【クラブの重みを感じてゆったりストローク】ストロークでは、ゆったりしたテンポが印象的でした。バックスイングからスローにヘッドを動かし、切り返しでは一旦ストップがかかっているような間があり、ダウンスイングからはクラブの重さに任せて打っています。ゆったりとしたスピードは、クラブの重みが使えるので、インパクトでパチンと強く打つことがなくなります。球離れが遅くなるので、ボールをつかまえやすく、球を押す感覚も出しやすい。インパクト一点ではなく、ストローク全体に集中できるメリットも考えられます。パッティングでボールを押す感覚が出ると、出球のスピードがイメージできて距離感が合わせやすく、またフェース面が安定するので、ラインにも乗せやすくなります。【合掌グリップだと押す感覚が分かる】「球を押す」ことを意識すると、ヘッドや手で押す人が多く、ストロークが安定しなくなる原因になっています。理想はクラブ全体で押していくこと。そのためには、申ジエプロのように両手の間隔を狭くしてクラブを握ると、わかりやすくなります。下半身をどっしりと安定させて、肩でストローク。ボールがフェースに乗る&押す感覚を養えます。ボール位置は左目下から左に置き、真っすぐ打ち出せるところを探してください。右に置けばボールを押し出しやすくなるので注意が必要です。■申ジエシン・ジエ/1988年生まれ、韓国全羅道出身。2008年に海外メジャーの「全英リコー女子オープン」で優勝を果たす。韓国・米ツアーのシード権を獲得し、09年には米国の賞金女王に輝く。14年から日本に参戦。26年「日本女子オープン」で日本ツアー通算30勝目を挙げ、史上7人目の永久シードを獲得。スリーボンド所属。■解説・南秀樹みなみ・ひでき/プロゴルファーだった父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主軸とした指導法に定評があり、幼少期から鈴木愛を指導するなど、多くのツアープロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。