吉田鈴が上位で最終日へ(撮影:佐々木啓)
<スタンレーレディスホンダ 2日目◇10日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6530ヤード・パー72>前半は伸ばしあぐねたが、後半に4つのバーディを積み上げた。さらにボギーもなし。吉田鈴にとって、大会2日目は少しホッとできる一日になった。「速かったけど、パッティングは読めていて、よく対応できました」とグリーン上のプレーをスコアにつなげた。
【写真】白いドレスアップ姿がキュート 吉田鈴のパーティウェア
2週前の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は体調不良のため棄権。先週の「日本女子オープン」には出場したが、ドライバーなどショット全般で精彩を欠き予選落ちしていた。「調子が悪くなりかけたところに体調(悪化)がきて、ダブルパンチでした」。調子の停滞には“心当たり”がある。「スイング面で新しいことをやり始めたんですけど、それが自分に合ってなかった」。吉田自身、「生命線」と話すウェッジショットの再現性を高めるため9月頃から取り組んできたことがハマらず、逆に状態を崩す原因になってしまった。「ラフに入った時、(クラブの入射角が)1、2度変わるだけでも結果に差が出てしまう。腕ではなく、それを体で直そうとしたら、体がかたまって、しなやかさがなくなってしまいました」。理想のスイングを作るため、トレーニングメニューを自分で組むなど試行錯誤を続けている吉田は、新たな取り組みにより壁にぶつかることになった。「もっと戻すのに時間がかかると思っていた」というものが、きょうの結果により数試合で修正できたことを確認できたのは大きい。プロ2年目の今季は、6月の「ヨネックスレディス」でツアー初優勝を挙げた。その2カ月後の「CAT Ladies」で2勝目を手にするなど、飛躍のシーズンを過ごしている。メルセデス・ランキングでも9位につけているが、それでも「進化」を目指す姿勢は変わらない。「1年やっていれば、こういう時もある」。調子が下降していることは、そう割り切ってはいるが、やはり好成績はいい薬にもなる。今のモチベーションは「メジャー」にある。今季中のビッグタイトル獲得のチャンスは、11月の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」のみになった。また将来的に米ツアー進出も視野に入れており、11月の「TOTOジャパンクラシック」もひとつの照準になる。これについては「今年は出られるし、米ツアーの選手もたくさんいるのでいい刺激になる」と話す。初日の33位から、首位と5打差のトータル6アンダー・8位タイまで浮上した。今季3勝目も十分に見える位置だ。「調子がよかった時の感覚に戻したいし、そうなれば戦えると思う。あとは大きく調子を落とさないことですね」と、最終日を見据える。(文・間宮輝憲)