ヤマハ『RMX』の7Wが藤田寛之のシニア4勝目を支えた(写真:PGA提供)
藤田寛之が、国内シニア「トラストグループカップ 佐世保シニア」で3年ぶりにシニア4勝目を挙げた。4打差を追った最終日に「65」をマーク。通算10アンダーで並んだI・J・ジャン(韓国)、プラヤド・マークセン(タイ)とのプレーオフにもつれたが、2ホール続けてバーディを奪い三つ巴を制した。
【藤田の最新14本】12本はタイトリストになるも“立役者”はヤマハ『RMX』! 構えた顔がやさしそう
◇ ◇ ◇“ヤマハの顔”としてレギュラーツアー通算18勝を挙げ、2012年には賞金王も獲得した藤田。今年2月にヤマハがゴルフ用品事業撤退を発表したこともあり、来年以降を見据えて、今年のオフは新しいクラブ探しから始まっていたという。キャディバッグを覗くと、ヤマハのクラブは5番ウッドと7番ウッドの『RMX』2本のみ。そのほかは、すべてタイトリストのクラブだった。複数社のクラブをテストし、9月の「日本シニアオープン」前ぐらいにこの14本が揃ったという。「ベースとしてタイトリストさんとボールを契約しているので、一番マッチするクラブだろうと思って最初にお願いしました。性能的にもクラブの顔も非常にいいものです」ドライバーは5社ほどテストをし、『GTS3』を選んだ。「飛距離性能も安定性もとても満足いくものです。リストワークの大きい自分には、操作性の良さも合いました」と開幕から使い続けている。アイアンは5番から9番まで入っているが、5番は『T250』、6番と7番は『T150』、8番と9番は『T100』と、トリプルコンボ。ロングアイアンはやさしく、下の番手に進むにつれて精度を求めたモデルになっている。「加齢とともにヘッドスピードが落ちてきたので、長い番手は球が上がりにくくなってきました。ヤマハ時代もツアーモデルとやさしいモデルの組み合わせを使っていましたが、Tシリーズも同じように組み合わせできるのでお願いしました」数年前はドライバーのヘッドスピードは47?/sは出ていたが、「最近計ったら45.5m/sでしたからね…」と道具の力を有効活用するようになっている。そして、勝因にもなったグリーン上は、何年も変わらないスコッティ・キャメロンのブレード型を使用し続けている。「エースを含めて同じブレード型が3本あります。今回使ったのは“スーパーサブ”と呼んでいる、安心感のある少しヘッドサイズが大きいモデルです」。一見、サイズ感は分からないがエースと並べると少し違うという。キャメロンらしいきれいなフォルムには藤田らしさがにじむ。プロ入りから33年、ヤマハの顔としてクラブを使い続けてきた。事業撤退の発表を受けて、「胸が締め付けられる思い」と吐露し、これまで携わってもらったヤマハの担当者らに感謝を伝えていた。3年ぶりの優勝でキャディバッグに残ったヤマハのクラブはフェアウェイウッド2本。18番パー5で行われたプレーオフの2ホールは、いずれも2打目は7番ウッドを使用していた。「2打目地点は右が気になるんです。しっかりつかまって狙ったところに打てる7番ウッドには助けられました。ヤマハのクラブで勝ててうれしかったですね」どちらも残り100ヤード付近からの3打目を30センチにつけてのバーディ奪取だったが、陰の立役者はヤマハの7番ウッドだったのだ。しかし、来年に向けて「新しいフェアウェイウッドのテストも予定している」とのこと。藤田がヤマハを使う姿を見られる機会はあとわずかかもしれない。
【藤田寛之 優勝セッティング】1W:タイトリスト GTS3(10.0/ニュートン FAST MOTION 5ドット ※50g台S相当)5W:ヤマハ RMX(16.5度/ディアマナ WB63 S)7W:ヤマハ RMX(20度/ディアマナ WB83 S)4U:タイトリスト GT2(24度/AMTツアーホワイト S200)5I:タイトリスト T250(AMTホワイト S)6,7I:タイトリスト T150(AMTホワイト S)8,9I:タイトリスト T100(AMTホワイト S)45度:タイトリスト ボーケイSM11(AMTホワイト S)50,54度:タイトリスト ボーケイSM11(DGツアーイシュー)58.5度:ボーケイプロトタイプ(DGツアーイシュー)PT:スコッティキャメロン ニューポート2 GSS プロトタイプBALL:タイトリスト プロV1