ゴルフパートナー

石坂友宏はなぜ黒いインサート? 『スパイダー』のフェースに隠された違い【男子ツアーのヒトネタ!】

2026/10/14 14:31

『スパイダー』のフェースに隠された違いとは?(撮影:鈴木祥)

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は国内男子ツアー「日本オープン」が行われるタラオカントリークラブ 西コース(滋賀県)から。 【写真】ツアーバンには様々なインサートが並ぶ ツアーを席巻するテーラーメイドの『スパイダー』シリーズ。同じヘッドに見えても、プロがこだわるのは形だけではない。市販品では樹脂素材が8割、アルミニウムが2割のインサートが使われる一方、アルミ100%のインサートを選ぶ選手もいる。その一人が石坂友宏だ。硬めの打感を好む石坂は、この黒いインサートを使用し、今季開幕戦でツアー初優勝を飾った。「ボールを飛ばしたい。(樹脂は)カップに届かないこともあるし、手に伝わる打感もしっかりしている」。アルミインサートのメリットについて、そう話す。違いは素材だけではない。インサートには、横一線に溝が入る『ピュアロール』と、『ミルド』(削り出し)と呼ばれる2種類がある。担当者によると、うっすらとミーリングが入るミルドは、ボールとヘッドの間に余計なものがなく、打感がダイレクトに伝わり、球離れが早い。一方、石坂が採用するピュアロールは最適な順回転を生み出し、最後まで転がりがいいのが特徴だ。実は、こうしたインサートの選択肢は、プロだけのものではない。自分好みにカスタマイズできるオーダーメイドプログラム『MySpider』でも選ぶことができる。かつてはブレード型が主流だったパターも、今や大型マレットがツアーを席巻する時代。ヘッドの形状に目が行きがちな『スパイダー』だが、フェースの素材や加工にまでこだわれることも、強みの一つといえそうだ。(文・齊藤啓介)