米国男女ツアーの「SG:Putting」上位の使用パターに共通点は?(撮影:GettyImages)
米国女子ツアーで2季連続「SG: Putting(パッティング貢献度)」1位を独走中の山下美夢有が、先週も韓国のグリーンでパット巧者ぶりを見せつけた。先々週の「ロッテ選手権」の2日目に、山下はこれまで絶大な信頼を寄せていた『Spider Tour X』からトゥーロン『MONACO H1』に変更。
【画像】山下の『スパイダーツアーX』と『モナコ』の顔を比較
そして、先週の欧州女子ツアー「アラムコ韓国選手権」で『MONACO H1』の投入2戦目にして最終日にコースレコード「63」を叩き出し、通算22アンダーで圧勝。そこで、直近の世界最高峰の男女ツアーで「いま入るパター」が何か? 最新の「SG: Putting」上位十傑の使用パターを見ていきたい。■「Spider Tour X」とツノ型の「#7」が人気 男女ツアーを問わず、パット巧者の使用で目立つのが、テーラーメイド『Spider Tour X』(以前の山下、スコッティ・シェフラー、ギャビー・ロペス、C・タンブルリーニ、A.J.エワート)と、オデッセイのツノ型『#7』(サム・バーンズ、ビンス・ウェイリー、A・ユボルなど)だ。
『Spider Tour X』は高MOIでミスヒットのブレを抑え、構えやすいアライメントが重圧のかかる場面で威力を発揮する。一方、ショーン・トゥーロン氏が新形状の『MONACO』は「ラスベガス(#7)に王冠をつけたようなもの」と、ツノ型から着想を得たことを明かすように、ブレード型に近い操作性のツノ型はパット巧者にとって絶妙な選択肢となり続けている。
■マレット全盛でも「ブレード型」も意外に多い これら「ミッドマレット全盛」時代でも、2位のアレックス・ノレン(O-Works #1W)、2位のアデラ・セルノウセク(PLD Milled ANSER)、8位のヒラ・ナヴィード(Special Select Newport 2)、9位のマーベリック・マクネリ(Small Batch Miramar)ら「ブレード派」も健在だ。
打感と操作性を重視しつつもマレット寄りの「ワイドブレード」を選んだり、削り出しの打感にこだわり抜くことで、名手たちは繊細かつ安定したタッチを手にしている。そして、名手と言えば昔から「エースパター固定派」が多いが、下記20人の中でも、ごく短期間で「流行りモノ」を試しすぐ戻す選手も見られた。 ■グリーンによる「使い分け」が今後増える!? 山下美夢有がインサート有りで順回転を得やすい『Spider Tour X』をベースにしつつも、グリーンによって削り出しの『MONACO H1』を使う背景には、どちらもクランクネックの採用で構えやすさが共通なこと、そして「高MOI」でありつつ「重心がさらにフェース寄り」で操作性が良いことも理由に挙げられるだろう。
背景には各社が人気のミッドマレットを充実させ、ネックタイプや打感、転がり方の選択肢が増え、細かく選べることも大きい。昨今、国内女子で「重いグリーンでもストロークを変えたくないから飛ぶパターに替える」選手が増えたが、山下のように「特性の異なるタイプの使い分け」が、今後、名手の間でも増えていくかもしれない。 【LPGAツアーの「SG:Putting」トップ10】1位:山下美夢有(1.60)MONACO H1(トゥーロン)2位:アデラ・セルノウセク(1.02)PLD Milled ANSER(ピン)3位:ギャビー・ロペス(0.98)Spider Tour X(TM)4位:J・ポルヴァスニク(0.97)Ai-ONE Jailbird Mini(オデッセイ)5位:ジジ・ストール(0.95)Phantom7.5 Prototype(SC)5位:C・タンブルリーニ(0.95)Spider Tour X(TM)7位:アルピチャヤ・ユボル(0.94)Ai-DUAL #7(オデッセイ)8位:ヒラ・ナヴィード(0.93)Special Select Newport 2(SC)9位:H・グリーン(0.87)Phantom3.2 Tour Prototype(SC)10位:A・ノルドクビスト(0.86)Tour Prototype GoLo6(SC)
【PGAツアーの「SG:Putting」トップ10】1位:ジェイコブ・ブリッジマン(0.757)Spider Tour(TM)2位:アレックス・ノレン(0.632)O-Works #1W(オデッセイ)3位:サム・バーンズ(0.627)Ai-ONE #7 S(オデッセイ)4位:V・ウェイリー(0.614)Ai-ONE #7 DB(オデッセイ)5位:スコッティ・シェフラー(0.574)Spider Tour X(TM)6位:A.J. エワート(0.562)Spider Tour X(TM)7位:ボウ・ホスラー(0.521)TP Collection Ardmore(TM)7位:D・ライリー(0.521)Phantom 9.2R Prototype(SC)9位:M・マクネリ(0.512)SB Miramar(トゥーロン)10位:D・マッカーシー(0.500)Tour Prototype GoLo N5(SC)