岡田晃平のスコッティ・キャメロン、その細部を見てみた(撮影:鈴木祥)
多くのゴルファーにとって憧れのパターであるスコッティ・キャメロン。その中でもツアー支給品とされる“サークルT”はマニア垂涎の逸品だ。そこで今回は、ツアー会場で見つけたキャメロンに注目。「日本オープン」が開催されているタラオカントリークラブ(滋賀県)で、選手たちのキャメロン事情を調査した。
【写真】よーく見ると、GSSのインサートなんです
◇ ◇ ◇『ニューポート2』のバックフェースにブラックボンブが入った、松山英樹を彷彿とさせるパターで、岡田晃平は球を転がしていた。岡田と言えば、明徳義塾高校を経て東北福祉大学へ進学した、松山の“直系の後輩”として知られる。先週の「ベイカレント・クラシック」では、松山の練習ラウンドに同行する姿も見られた。松山を意識してのチョイスなのか。パターのデザインについて尋ねると、「この色で手渡されたので……」と、意外にも偶然の選択だった。見た目は現在発売されている市販品の『Studio Style』だが、よく見るとこだわりが詰まっている。市販品には、鎖型のミーリングが並ぶ「チェーンリンク・フェースミーリング」が施され、インサートにはソフトな打感が特徴の『SCS』(スタジオカーボンスチール)が採用されている。ミーリングのデザインは同じだが、岡田のインサートには『GSS』が搭載されている。GSSと言えば、タイガー・ウッズ(米国)や松山も愛用する素材の通称。しっかりとした手応えの中にも、ボールがフェースに吸い付くような柔らかさがあると表現される。「打感が柔らかいのが好み」と話す岡田。『SCS』もスコッティ・キャメロンの中では打感が柔らかい部類に入るが、岡田は『GSS』のインサートを選んでいる。さらに、ヘッドはザラザラとしたつや消し仕上げになっているのも特徴だ。担当者によると、光の反射を抑える狙いがあるという。また、『SSS』のインサートも所有しているという。こちらは『GSS』よりもソリッドな打感が特徴だが、ミーリングを深く入れることで「こっちも柔らかくしている」と話す。グリーンの状態によって使い分けているようだ。スコッティ・キャメロンのパターを使い始めて、ちょうど1年になるという。その理由は「色々なインサートを選べるから」。同じヘッド形状でも、インサートの違いで打感を選べるのことも、ツアー支給品の証“サークルT”の大きな強みである。(文・齊藤啓介)