マスターズ、全英オープンの資格も手にした(撮影:鈴木祥)
<日本オープン 最終日◇18日◇タラオカントリークラブ 西コース(滋賀県)◇7411ヤード・パー70>同一年に日本タイトル2冠を達成した細野勇策に、年間王者獲得に向けてある悩みが生まれそうだ。
【写真】オール“ピン”体制 細野勇策の14本
「ANAオープン」終了時点の年間ポイントランキング上位5人には、米ツアー予選会(Qスクール)のセカンドステージ(12月1日?)から出場できる権利が付与され、それを手にした細野は出場を明言している。さらに11月の「ダンロップフェニックス」終了時点でポイントランキング1位をキープすれば、ファイナルステージから出場できる。ただ、「2次のエントリーと飛行機、ホテルを全て予約している」と、セカンドステージからの出場に備えており、決意を固めている。とはいえ、日本タイトルを2つ手にし、ポイントランキングでは2位の岩田寛との差を927.313ポイントに広げて独走態勢を続けている。「そろそろ意識してくるのかなと思います」と、年間王者も視野に入ってきた。しかし、2次予選会に出場すれば、日本ツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」と日程が重なるというジレンマが生じる。移動時間も考慮すれば、その前週の「カシオワールドオープン」も欠場するスケジュールになりそうだ。一方、ファイナルステージは12月10日からの日程となるため、強行軍にはなるものの、国内最終戦への出場も可能になる。「フェニックスが終わって1位だったら、カシオもJTも出られる日程なので、そこまでになんとか1位をキープしたいなと思っています」。年間王者と米ツアー予選会の両立を目指す。予選会の日程も踏まえながら年間王者争いを考えなければならない細野だが、今大会の優勝で来年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場権も獲得した。海外志向の強い細野にとって、これ以上ない特典。ところが、海外メジャーの舞台について聞くと、意外な答えが返ってきた。来年の全英はセント・アンドリュース・オールドコースで開催される。「みんゴル(みんなのGOLF)でしかやったことないので。出だしが多分みんな刻んで、川が通ってるところですよね? あれ『みんゴル』だったらバーディ獲れるんですけど」と笑いを誘った。「みんゴル」ではバーディが獲れるというオールドコース。ゲームの世界で親しんだ舞台が、来年はいよいよ現実の挑戦の場となる。(文・齊藤啓介)