世界最長記録を更新した、ドラコン選手のカイル・バークシャー(撮影:GettyImages)
最長記録579.6ydを持つ“世界一飛ばす男”こと、カイル・バークシャー。彼が前人未到の「600ヤード」超えに挑み、自身の記録更新をSNSで報告した。風と戦い、過酷な連続フルスイングの末に巻き起こった“ギアの限界突破劇”の長編ドキュメンタリーを自身のYouTubeで公開、米国ゴルファーの間で話題になっている。
【画像】2年前来日時のバークシャー「切り返し」の連続写真
「579.6ydの世界記録を自ら塗り替える!」。これまで3度の世界ドラコン王者に輝き、現在はキャロウェイのエンドーサーとして飛距離の限界に挑み続けているカイル・バークシャー。彼が乗り込んだのは、3年前に記録を出したのと同じ舞台、ワイオミング州の標高が高く追い風の吹く「ロシェル・ランチ」だ。 目標はただひとつ、前人未到の「600ydドライブ」。チームには弾道解析のプロや飛行力学のスペシャリストなど総勢100人近くが結集。標高、風向き、グラウンドの微細な傾斜まで計算し尽くし、ボールスピード230mph(時速約370km/h)という常人離れした数値を連発していく。 ■「600yd飛ばせる唯一の球」と絶賛するギアの存在 人類未踏の領域へ挑むにあたり、バークシャー本人が最も信頼を寄せているギアとして動画内で熱弁を振るっていたのが、1年以上愛用しているというキャロウェイ製のゴルフボール(CHROME TOUR ???)だ。
「600ydのドライブを打つには全てがうまくかみ合わなければなりません。中でも最も重要なのは、間違いなく用具。特にボールです。私が600yd以上飛ばせる唯一のボールは、キャロウェイの(クロムツアー)トリプルダイヤモンドだと信じています。これは今まで作られた中で最高のゴルフボールです」(バークシャー) 絶大な信頼を置く『トリプルダイヤモンド』を武器に、1日目は風に恵まれず567ヤードにとどまるも、2日目にドラマが訪れた。 ■初速104m/s超の代償でなんと1Wヘッドが破損! 2日目は風向きの変化に合わせて目標を変えながら200球以上ものフルスイングを敢行。肉体・ギアともに “限界”を迎え、スタッフの悲鳴のような声が響き渡る。「ああ、彼がヘッドを割ったと皆に伝えてくれ!」。言及こそなかったものの、1Wヘッドも『Quantum???』と思しきモノを使用していたバークシャー。
その速すぎるインパクトの衝撃に耐えかね、ヘッドのソール部がひび割れてしまったよう。スタッフが「もう身体が危険だ、やめろ!」と制止するも「まだ叩ける感覚がある。球数なんて関係ない」と、予備ヘッドで挑戦をやめない。 そして、渾身の一打は初速234.2mph(104.7m/s)を計測。惜しくも大台に届かなかったものの、3年前の記録を更新した彼は、自身のSNSで米国キャロウェイと連名でその熱い胸の内を明かしている。 ■記録更新と、「血と汗と涙」のメッセージ 「これは私のキャリアにおける最大の功績の一つで、世界記録の飛距離を579.6ydから588.3ydに伸ばしました。さらに9yd伸ばすためにどれだけの努力とトレーニングが必要だったかは言葉では言い表せませんが、達成できたのは全ての痛み、汗、涙に値するものでした。 私を支えてくれる素晴らしい人がたくさんいて、最高のパフォーマンスを発揮できるよう後押ししてくれます。愛する競技で何が可能かを証明できる立場にいられることをとても幸運に感じています。過去10年間、ゴルフクラブで物理的に可能な限界に挑戦し続けてきましたが、すぐにやめるつもりはありません。600ヤード、待ってろよ!?」(バークシャー) 肉体とギアの物理的な限界に挑戦する男の密着ドキュメントは、ゴルファーならずとも一見の価値アリ。信頼するギアとチームを武器に、人類初の「600yd」へ向けた彼の挑戦はまだまだ続いていきそうだ。