実際のスイングでは左右のお尻を引く動きを意識。結果、トップでは右モモ裏がさらに伸び、インパクトでは左モモ裏がさらに伸びる感覚になる
今季は序盤に2勝を挙げるなど、好調をキープしている髙橋彩華。2025年にパーオン率1位を記録し、今季もパーオン70%を超える彼女は、「モモ裏の筋肉を意識して振っています」と語る。モモ裏を意識することで、背骨を軸に振れるという。その真意を聞いた。
【連続写真】左右のお尻を後に引いて体をクルン! 見事な回転の髙橋彩華、アイアンスイング
◇ ◇ ◇私は背骨を軸に背中を回すスイングを理想としています。顔側に軸をイメージする人もいますが、それだと上体がボール方向へと突っ込んでしまうからです。そのスイングを安定させるには、下半身の使い方が大事になります。ポイントは、モモ裏の筋肉です。アドレスでは土踏まずに重心を置き、モモ裏にハリを感じられるように構えます。その方がバランス良く立てて、前後にブレにくくなるため、背骨を軸に振りやすくなります。反対に、モモ裏にハリを感じられないと、前傾が深くなり過ぎたり、ツマ先重心になったり、腰が落ちた状態になりやすいんです。モモ裏にハリを作るコツは、力を入れるのではなく、「自然にモモ裏が伸びる」感覚をつかむことです。前屈してゆっくり起き上がるときに、モモ裏がフワッと伸びる――あの感覚に近いと思います。土踏まずに重心を置いて軽く前傾したら、腰が落ちないようにお尻を上げる意識で前傾角を調整します。お尻の位置も前後に動かしながら、自分なりにモモ裏のハリを感じられるポジションを探してみましょう。ハリを感じにくいという方は、ヒザが曲がり過ぎている可能性があります。「これでは棒立ちでは?」と思うくらい、後ろにいる人に足を長く見せるようなイメージで構えてみてください。もうひとつ、大事にしているのが、スイング中で左右のお尻を後ろに引くことです。軸回転しようとして腰を回すと、上体が突っ込みやすくなります。そのため、トップでは右のお尻を引いて右モモ裏を、インパクトでは左のお尻を引いて左モモ裏を、さらに伸ばすように動かしています。股関節を前後に動かす意識でやってみてください。
■髙橋彩華たかはし・さやか/1998年生まれ、新潟県出身。2022年にツアー初優勝。26年は4月までに2勝目を挙げた。女子プロきってのショットメーカーで、25年はパーオン率1位を記録。サーフビバレッジ所属。