山下美夢有が米ツアーで今季3勝目 数々の記録を打ち立てた(撮影:GettyImages)
<メイバンク選手権 最終日◇1日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536ヤード・パー72>山下美夢有が「マイヤーLPGAクラシック」、「CPKC女子オープン」に続き、今季米国女子ツアー3勝目を飾った。ルーキーシーズンの昨年はメジャー「AIG女子オープン」(全英)と本大会あわせて2勝。通算5勝で岡本綾子、宮里藍、畑岡奈紗らに迫る勢いを見せている。
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マレーシアでの優勝は、山下にとって記録ずくめの1勝となった。ここで達成した記録をみていく。まず、日本勢による米ツアーでの通算勝利数は17勝の岡本、9勝の宮里、7勝の畑岡に次いで単独4位。これまで4勝で並んでいた小林を上回ることとなった。また、米ツアーで大会連覇を果たしている日本勢は岡本ただ一人。1988年の「サンディエゴ 稲盛クラシック」で達成されて以来、実に38年ぶりの快挙ということになる。そして今回の1勝では、ふたたび岡本の記録を破った。カナダで通算4勝目を挙げたのが42試合目で、それまで岡本が持っていた61試合を抜いていたが、5勝目も日本勢史上最速となる米ツアー46試合目。こちらも岡本の71試合を大きく上回った。2シーズン連続で複数回優勝を記録したのも、1986~88年に3シーズン連続で達成した岡本に続く日本勢2人目の快挙。複数回優勝のシーズンを2度以上記録したのは、岡本、小林浩美、宮里、畑岡に続き日本勢5人目だ。同一シーズンで3回以上優勝したのは、岡本(4勝・1987年、3勝・1998年)宮里(5勝・2010年)に次いで3人目。ちなみに今季3勝以上を達成しているのは山下に加え、ともに4勝のネリー・コルダ(米国)とジーノ・ティティクル(タイ)の3人のみ。まさに時代を象徴する選手の仲間入りともいえる。山下にとって大会連覇は米ツアーでは初だが、日本ツアーでは一度達成している。23年の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」でメジャー連覇を果たしたのは記憶に新しい。今回の優勝でシーズンのポイントランキングは2ランク上げてネリーに次ぐ2位に浮上。賞金は45万ドル(約7100万円)を加算して今季通算320万3653ドル(約5億500万円)とし、300万ドルを突破した。昨年は354万5888ドルを獲得しており、2年連続でシーズン獲得賞金300万ドル超えだ。ちなみに、この2年連続300万ドル突破は米ツアー史上2人目。24、25年のティティクル以来となる記録。通算獲得賞金650万ドル突破はこれまで古江彩佳が記録した103試合目を大きく更新する46試合で日本勢最速となった。数々の記録を打ち立て、喜びもひとしおだ。「めっちゃうれしいですね。宮里藍選手はよくテレビで見ていた。こうして同じ…なんて言ったらいいんだろう…すごい選手が活躍されているので、私ももっともっと活躍できるようにしていきたい」と、年間3勝は大きな誇り。大先輩を超える日を見据える。現地邦人も多く駆け付け山下に声援を送ったマレーシア大会。そんなファンの前で記録的な大会連覇を果たし、爪痕を残した。「こうして優勝を届けることができてとてもうれしいです。引き続き頑張ります」と、次週の日本開催「TOTOジャパンクラシック」に視線を向けた。