山本唯依はネクヒロ仲間の自宅に泊まり込み。リラックスして大一番に挑んでいる(撮影:福田文平)
<JLPGA最終プロテスト 2日目◇4日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6462ヤード・パー72>昨年「日本女子アマ」で3日目まで首位を走り(最終順位は8位)、今年はツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインツアー」第3戦で初出場初優勝を果たしたアマチュアの山本唯依。2次で敗退した仲間から「先に受かってきて」というエールを受け、最終プロテストに臨んでいる。
【写真】史上2人目のアマ優勝も成し遂げました
2日目を終えて、トータル2アンダー・16位タイは合格圏内。この位置を守るのではなく、残り2日も攻めの姿勢で合格を目指す。初日に比べ、ショットの調子が良くなかった2日目は「73」とスコアを落とした。「グリーンが大きくて、ミスショットでも乗ってしまう。20~30メートルのパットが残って、近くには寄せるけど、次が入らないというのが何度かありました」。結果的には1メートル以内のスライスラインを2つ外したことが、オーバーパーの原因となった。今季のネクヒロ第6戦を制した同じ22歳の倉林夏とは、仲良しという言葉だけでは表せない間柄。直近1カ月は地元の大阪を離れ、神奈川にある倉林の実家に居候しながらネクヒロ出場、静ヒルズでの練習ラウンドと、最終プロテストに向けた準備を進めてきた。さらに、「なっちゃんは静ヒルズで練習生をしているので、近くにアパートを借りていて、今週はそこに泊まっています」とすっかりお世話になっている。倉林は当然、来年のプロテスト合格を目指している。「『先に受かってきて』と送り出してもらったし、来年、少ない枠をなっちゃんと争いたくない。なんとか今年合格したいですね」。受験生の誰もがそれぞれに決意を持って臨んでいるだろうが、山本にも今年のプロテストにかける強い思いがある。2日前の指定練習日には思いがけないアクシデントに見舞われた。「ティが足りないと困るので多めに持ってきたんですけど、カートに置いておいたらカラスに袋ごと持っていかれました」。ホールアウト後、近くのゴルフショップに駆け込んだものの、いつも使っているちょうどいい長さのティは置いていなかった。「45ミリくらいなんですかね。ちょっとだけ刺せばいい短めの木製のティが欲しかったけど、長いティしかなくて…。あれって深く刺さないといけないから、すぐ折れちゃうんですよ」。仕方なく、折れる心配のないプラスチック製のティを購入したが、これがどうもしっくりきていない。「なんか滑る感じがして、自分ではいい感じで打ってもドローがかからなくて抜けるんです。あしたまでに木製のティを買わないといけないな」。ティの素材だけで本当に球筋が変わるのかは分からないが、不安材料はひとつでも取り除いておきたい。ボーダーラインから1打だけリードして迎える大事な3日目は雨予報。「コンディションが悪い時ほど、ミスした時のことも考えてマネジメントしないといけない。私は悪いイメージを持つと流されがちなので、できればピンだけを見てプレーしたい」。ネクヒロには倉林を追いかけるように参戦したが、次の舞台には先に上がって待っておく。(文・田中宏治)