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身長150cmでも米ツアー無双! 山下美夢有の「軸ブレしない体重移動」の秘密  #優勝者のスイング

2026/11/07 12:00

「メイバンク選手権」で大会連覇を達成した山下美夢有(撮影:GettyImages)

「メイバンク選手権」で大会連覇を達成し、米女子ツアー今季3勝目、通算5勝目を飾った山下美夢有。そのスイングをプロコーチの南秀樹が分析し、アマチュアが参考にしたいポイントを教えてもらった。 【連続写真】股関節の中で重心移動をする 山下美夢有のドライバースイング ◇  ◇  ◇「メイバンク選手権」で連覇を果たし、世界ランキング4位、米女子ツアー賞金ランキング3位と圧倒的な強さを見せている山下プロ。身長150cmという小柄な彼女のスイングには、アマチュアの皆さんにも参考になるポイントが数多くありますので、じっくりと解説していきます。【左ヒジの高いフィニッシュでよりオンプレーンに】日本ツアーでプレーしていた頃と比べ、オンプレーンの軌道に一段と磨きがかかり、精度の高いショットを放っています。軌道が変わったことを最も実感させるのがフィニッシュのポジションです。以前はクラブが首に巻き付くようなフィニッシュをとっていましたが、現在は左ヒジがやや高い位置に収まっています。フィニッシュの高さはスイング軌道を反映するものであり、少しアップライトになったことで、より持ち球のドローをコントロールしやすくなっていると感じます。【スイング軸をブラさずに股関節の中で体重移動】頭の位置が動かず、軸がブレない点も山下プロの大きな特徴であり、強さの秘訣です。さらに、まるで軸そのものが太いかのような安定感があるのも彼女の凄さ。ただし「軸ブレしない」と言っても、体重移動をしていないわけではなく、股関節の範囲内でしっかり移動を行っています。つまり、じっと固まるのではなく、「動きながらも軸がブレない」のです。だからこそ入射角が常に一定となり、距離感を合わせられます。体の回転を巧みに生かしてブレずに叩ける、非常に完成度の高いスイングです。【オンプレーン&ややシャットでフェース面が安定】テークバックの始動直後、早い段階でフェースをややシャットに使っています。もっとも、ややシャットと言っても、フェースが極端に左を向いたりロフトが立ったりしているわけではありません。身長150cmと小柄で、アップライトな軌道になりにくい点や、しっかりと球をつかまえてドローを打つタイプであることを加味すると、フェースローテーションを最小限に抑えるこの使い方は非常に相性が良いと言えます。フェースをシャットに使ってローテーションを抑える動きは、ショットを安定させる重要な要素です。ただし、このままアップライトに振ってしまうと引っかけが止まらなくなるため注意が必要です。フェースをややシャットに使うのであれば、オンプレーンに振るスイング軌道を守ることが大前提になります。このダウンスイングの軌道を整えるには、ミドルアイアンを使ったハーフスイングの反復練習が欠かせません。鏡を見ながら、手元が腰の高さまで下りてきたときに「右前腕とシャフトが重なる姿勢」を確認し、体に染み込ませていきます。現状の軌道がアップライト気味の人は、ボールを低めにティアップしてやや右へ打ち出す練習を。逆にフラット気味の人はボールを芝に置いて打ち、ボールを直接クリーンにとらえられているかインパクト音で確認しましょう。ヘッドでボールの先を擦るようなイメージで打ってみてください。■山下美夢有やました・みゆう/2001年生まれ、大阪府出身。2022、23年と2年連続で年間女王を獲得。24年も2勝を挙げたものの、メルセデス・ランキングは竹田麗央に次いで2位だった。25年から米国女子ツアーに主戦場を移し、「AIG女子オープン」にて海外メジャー初優勝。今季は「メイバンク選手権」で連覇を飾った。花王所属。■解説・南秀樹みなみ・ひでき/プロゴルファーだった父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主軸とした指導法に定評があり、幼少期から鈴木愛を指導するなど、多くのツアープロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。