ジャンボカラーで挑んだ最終日(撮影:鈴木祥)
<TOTOジャパンクラシック 最終日◇8日◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>「勝つつもりだったので、紫で来ました」。昨年12月に亡くなった師匠、“ジャンボ”こと尾崎将司さんのトレードカラーでもある紫色のゴルフウェアに全身を包んだ原英莉花。最終日は首位と2打差の3位から米ツアー初優勝を狙ったが、惜しくも涙をのんだ。
【写真】何しているの? どんぐりと戯れる原英莉花
3バーディ・1ボギーの「70」で回り、トータル15アンダー・3位タイでフィニッシュ。優勝こそ逃したものの、米ツアーでは自己最高位を記録した。大勢のギャラリーが見守るなか、1番からティオフ。ドライバーショットは左ラフへ飛び、2打目はグリーン右手前のバンカーとグリーンの間へ。左足上がりのライから高く上げたボールに「入れ!」のコールが飛び交った。惜しくもカップには届かなかったが、お先にパーとして滑り出した。2番パー5では2.5メートルのパットを沈め、バーディを先行させた。しかし、その後は3番で4メートル、7番で2メートルのパットを沈めてパーを拾うなど、苦しい展開が続いた。「ショットが荒れまくって、なかなかチャンスにもつかなかったですし、ピンチのなかでしのぐしかない感じでした」と表情を曇らせた。この日のフェアウェイキープ率は71%(10/14)だった一方、パーオン率は4日間でワーストとなる61%(11/18)。それでも、「(チャンスが)ついたところでは、ちゃんとバーディが取れましたし、やっていけたかなと思うんですけど…」と振り返る。ただ、グリーンに乗せるだけのショット「全部、本当に10メートル以上離れていて、『ピン嫌いなのかな』って思うぐらい、真逆に行く1日でした」と肩を落とす。「いい形で最終日を迎えられただけに、すごく悔しい気持ちです」と唇を噛んだ。今大会を制したのは、同じジャンボアカデミーの後輩・佐久間朱莉だ。「ボギーを打たない記録を持っていて、きのうも一緒に回って話していたんですけど、本当に素晴らしいプレーをしますし、やっぱり最終日これだけ伸ばしてくるのは本当に実力があるなと思います」と称賛。「後輩ながら、私も見習っていきたいと思いますし、先輩としてかっこいいところを見せられるように、しっかり負けない練習をしていきたいと思います」と前を向いた。次戦は11月12日開幕の「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」(フロリダ州・ペリカンGC)。残り2試合で米ツアー初優勝を目指す。さらに、現在1位につけるルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)の獲得も狙う。「しっかり調整して、またいいところで争っていけるように頑張りたいと思います」と力を込めた。最後は笑顔を見せ、その場をあとにした。(文・高木彩音)