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60歳になってもマークセンは強い! 最終日に急きょ投入した“特別仕様”のエースパターで逆転V

2026/05/31 12:00

最多優勝記録を更新する26勝目を挙げたプラヤド・マークセン(写真・PGA提供)

<すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント 最終日◇30日◇イーストウッドカントリークラブ(栃木県)◇6867ヤード・パー72>国内シニア最多優勝回数を誇るプラヤド・マークセン(タイ)がまた記録を伸ばした。首位と4打差の4位から出た最終日、7バーディ・ボギーなしの「65」で回り、トータル14アンダーで逆転優勝。2017年以来の大会2勝目、通算26勝目を挙げた。 【写真】これがマークセンの強さを支える”特別仕様”のエースパター 還暦を迎えても強かった。今年1月に60歳の誕生日を迎えたマークセン。「大好きなコースで勝ててうれしい」と喜びを表したが、「60歳だから、あまり欲を出さずに目の前のプレーに一生懸命やっただけです」と勝因を謙虚に話す。ただ、最終日前夜は「みんな伸ばしているから7アンダーか8アンダーは必要だ」と逆転優勝のイメージを持って床に就いた。最終日にスコアを伸ばすための策がパターの変更だった。2日目まで使用していたパターは今週のグリーンとフィーリングが合っていなかった。最終日には、5年以上使うオデッセイの『ホワイトホットOG #7 NANO』を投入した。このパターはフローネックと呼ばれる形状で、ライ角はマークセン仕様のフラットになっている。「フィーリングが合うし、気持ちも切り替わった」。やはり手に馴染んだエースパターは落ち着くようだ。前半からチャンスをモノにして4つ伸ばして首位に立つ。終盤の15番パー5で3メートルのバーディパットを沈めてリードを広げると、16番は4メートルのパーパットが残ったがしっかりパーセーブでスキを与えない。そして17番パー4では10メートルを決めて勝利を確信した。国内シニアでの60歳以上の優勝者は2023年の「コマツオープン」の久保勝美以来、史上11人目。2016年にシニアデビューを果たし、歴代2位の賞金王4回獲得。どこからでもパットを決める強いマークセンは今年も健在だった。「飛距離は落ちていないし、体はどこもいたくない。足先の血豆が気になるぐらい。スイングは自信を持って振れている」と60歳になっても衰えはないと笑みを浮かべる。賞金ランキングは2位に浮上。過去3年は宮本勝昌が3年連続賞金王を獲得しているが、マークセンは金井清一が持つ賞金王5回の歴代最多を視野に入れる。また、60代での最多勝は室田淳の7勝。国内シニアのさまざまな記録を更新する可能性を秘めている。ただ本人は「賞金王のことは考えていません。あまり欲を出さずに」と謙虚に語るが、それが強さのヒミツなのかもしれない。(文・小高拓)