ショーン・ノリスが圧倒的なゴルフで今季初優勝を挙げた(撮影:ALBA)
<~全英への道~ミズノオープン 最終日◇31日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7480ヤード・パー72>圧巻のゴルフだった。44歳のベテラン、ショーン・ノリス(南アフリカ)は後続の追随を許すことなく、快調にスコアを伸ばし続けた。終わってみれば大会記録を更新するトータル24アンダーで、通算9勝目を挙げた。
【写真】全英切符を獲得して誇らしげな3人
2番で幸先よくバーディ。6番パー5ではティショットを左に曲げ、ロブで狙った3打目がショートするなどミスが続いたが、それらを帳消しにするチップインバーディを奪った。10番でもグリーン奥から再びチップインバーディ。14番ではカップに弾かれたが、惜しいアプローチを見せた。「この1年くらい取り組んでいることがうまくいっている」。グリーン周りの寄せに苦手意識を持ち、以前はパターを選択していたような場面でも、左右の手を逆にして握るクロスハンドグリップのウェッジショットで「自信を持って打てるようになった」という。ティショットでミスする場面も見られたが、終わってみればボギーフリーの7バーディ。2位に5打差をつける圧勝だった。優勝を逃した上位陣が口をそろえて、「ショーンがいいゴルフをしていたので追いつけなかった」と話したのもうなずける。実はノリスには、『最終日を単独首位でスタートすると優勝する』という“不敗神話”がある。今回も1打差リードの単独首位でスタートし、その記録を5戦5勝へと伸ばした。「3人兄弟だから、そこで鍛えられたからかな。リードしたらとにかく勝つという気持ちでいる。きょうも7打差をつけるつもりでスタートしました」。強いメンタリティが勝利につながっている。この勝利で「全英オープン」(7月16日開幕、ロイヤル・バークデールGC/イングランド)への切符を手にした。これまで7度出場し、最高位は18年の61位。19年以降は予選落ちが続いている。「今までは緊張をしていて、いいプレーをしようと思い過ぎていた。今週は自分のプレーに集中して優勝できた。そういうふうに、全英でもできたらいいね」。44歳でまだまだ全盛期。ノリスの全英でのプレーにも期待だ。(文・杉本夏希)