大接戦で好プレーを披露した吉澤柚月。初優勝への糧となるはずだ(撮影:佐々木啓)
<リゾートトラスト レディス 最終日◇31日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6500ヤード・パー72>レギュラーツアー自己ベストタイとなる「67」でトータル10アンダーとした吉澤柚月は、プレーオフ2ホール目で河本結に屈し、初優勝に一歩及ばなかった。それでも、キャリア初のトップ10入りで初シードに大きく前進。賞金やポイントと同時に「自分にもできるんだ」という大きな自信を持ち帰った。
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「自分の出せる力は出せたと思います。でも最後の3打目だけが…」。やり切ったという充実感の一方で、勝負を分けた一打には忘れられない悔しさが残った。18番パー5で行われたプレーオフの2ホール目。2オンに成功した河本に対し、吉澤の3打目はグリーン左手前のラフからだった。ピンは2段グリーンの上の段。「ピンと傾斜の間に落とすつもりだったんですけど、寄せたいという気持ちが空回りしてしまいました。当たりもちょっと薄かった。振り切れてなかったなと思います」。下の段にキャリーしたボールは傾斜を上り切れず、下段へと引き戻された。首位と3打差で迎えた最終日。想像していたような緊張には襲われなかった。むしろ先に周囲にプレッシャーをかけたのは吉澤の方。1、2番、4、5番と立て続けに連続バーディを奪い主導権を握った。「13番くらいでボードを見て状況が分かったけれど、緊張はそこまでなくて、逆に楽しくできていました。体も動いていたし、知らなかった自分の一面を知れて良かったと思います」正規の18番では河本が3打目を1メートルに寄せた後、6メートルのスライスラインを沈めてバーディ。これでプレーオフに持ち込むと、1ホール目では再び6メートルのバーディパットを先に沈めて食い下がる。優勝争いの重圧に押しつぶされることなく力を発揮できていただけに、最後のプレーに悔しさが残った。プロテストは3度目の挑戦で合格。2024年のプロ1年目からQT上位の資格でレギュラーツアーに出場したが、結果は厳しいものだった。デビューから15試合連続で予選落ち。16試合目で初めて決勝ラウンドに進んだものの、これがシーズン唯一の予選通過だった。「1年目はステップでのプレーオフ負けもあって悔しい1年でした。昨年もレギュラーの前半はうまくいかないことが多くて…。ここまでやれて、自分でもびっくりしてますけど、諦めなくて良かったなと思います」。2年間で大きく成長した今の吉澤なら、次のチャンスをすぐに手繰り寄せられるはずだ。(文・田中宏治)