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松山英樹の『右ワキを空けた止まるトップ』に手打ち矯正のヒントあり ポイントは右ヒジの向きだった!

2026/06/02 12:00

右ヒジが下を向いたトップから体の回転で振り抜く松山(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

今季は「マスターズ」以来となるメジャー優勝が期待される松山英樹。飛距離と方向性を高いレベルで両立させる彼のスイングを、プロコーチの南秀樹が分析。アマチュアが参考にしたいポイントも教えてもらった。 【連続写真】右ヒジが下を向いたトップから左足で踏み込む 松山のドライバースイング ◇ ◇ ◇バックスイングでは右太モモ、インパクトからフォローにかけては左太モモでパワーを受け止めているように見えるのが、松山プロのスイングです。アドレスでもやや屈んで構えており、「いつでも下半身を使える」という雰囲気があります。棒立ちのアドレスでは下半身が使いにくくなりますが、逆に屈み過ぎると回転しづらくなってしまいます。ドッシリとしたアドレスから股関節をスムーズに動かす松山プロには、体の強さと柔軟性の高さを感じます。ワイドに上げて、ワイドに振っていく、非常にきれいなスイングです。トップではフェースがほぼ斜め45度を向くスクエアな形。その状態から左手首を掌屈させているのは、フェースを開かないようにするための動きでしょう。トップで右ワキを締め過ぎることなく、トップの形のままクラブを下ろせるのも、オンプレーンでスクエアフェースを保てているポイント。右ワキを締め過ぎるとクラブが寝やすく、フェースも開きやすくなります。トップの形は良くても、切り返しからインサイドから下ろそうと右ワキを締めるのも同じく、クラブが寝て振り遅れる要素。右ワキは空いてもいいですので、アマチュアは右ヒジが真下を向くようなイメージを持ってトップを作るといいと思います。特にコンパクトトップを作ろうとして、右ワキを締め過ぎる傾向のアマチュアの方が多いので、注意してください。フォローで右腰と右肩がきれいに目標方向へ収まっているのは、インパクト時のヘッド軌道がレベルに近い動きをしている証拠だと思います。以前はややアップライトな軌道でしたが、少しずつプレーンを修正してきたことも、近年の活躍を支えているポイントでしょう。さらなる高みを目指して、常に進化を続けている素晴らしいスイングです。トップで一瞬止まるような動きも、松山プロの特徴の一つ。そこから徐々にヘッドが加速し、インパクトからフォローにかけてさらにスピードが増していきます。一方で、「飛距離が出ない」「スイングが安定しない」と悩むゴルファーは、ダウンスイングの途中でトップスピードを迎え、インパクトでは減速してしまっているケースが少なくありません。その違いを体感するには、松山プロのように切り返しで一度“止める”意識を持って打ってみると分かりやすいでしょう。多くの人は、トップを止めようとすると手元に力が入ってしまう。しかし、それでは腕や肩にも力みが伝わり、スムーズな回転ができなくなってしまいます。手ではなく、太モモに力を入れてトップを止めてみてください。太モモを使えば、右から左への下半身の動きにつながり、体が回転して加速しやすくなります。こうした感覚をつかみやすいのが、竹ぼうきや空気抵抗の大きい練習器具を使った素振りです。風圧を感じながらスイングすることで、動きがゆっくりになり、前傾をキープしたまま回転できます。右ヒジから先で風圧=面を感じながら振ることで、左右の太モモを使ったスイングとなり、インパクトからフォローにかけて加速する感覚がつかめるでしょう。■松山英樹まつやま・ひでき/1992年生まれ、愛媛県出身。2011年に史上3人目のアマチュア優勝を果たし、13年にプロ転向。ルーキーイヤーに賞金王に輝くだけでなく、米国男子ツアーのシード権も獲得。21年に日本人として初めて「マスターズ」を制した。24年のパリ五輪では銅メダルを獲得している。LEXUS所属。■解説:南 秀樹みなみ・ひでき/プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。◇ ◇ ◇●山下のスイングを分析! 関連記事「『山下美夢有がココゾで曲がらない理由 ペダルを踏むように、斜めに重心を移動させて打っていた!」で詳細が分かります。