ゴルフパートナー

“第二の故郷”で過ごした楽しい時間 監督の言葉で再確認した「好きなことを仕事にできる幸せ」【谷田侑里香“最高峰への道”】

2026/06/11 12:30

“第二の故郷”では、昔を知る人たちとの楽しいラウンドも満喫。英気を養った(写真:本人提供)

高校1年間と大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場とするプロゴルファーだ。今季で3年目を迎えるツアー生活で目指すは、長年夢見てきたLPGAツアー参戦。その姿を追う。 【写真】ゴルフ部で汗を流した大学時代の谷田侑里香…青春です ◇みなさん、こんにちは! エプソン・ツアーは4月から5月にかけて行われた4連戦を終え、1カ月近いオープンウィークに入っていました。そして12日開幕の「ファイヤーキーパーズ・カジノ・ホテル選手権」を皮切りに、ミシガン州での3連戦がスタートします。この連載では何度もお話させてもらいましたが、ミシガンは私が大学時代(ミシガン州立大)を過ごした“第二の故郷”です。そのため、先週、現地入りしてからは、充実した時間を過ごすことができました。5日(金)~7日(日)まで泊まらせてもらったのが、大学時代のゴルフ部の監督の自宅。そこでは近況報告やゴルフの話をたくさんさせてもらいました。私が、いろいろな大学のゴルフ部から声をかけていただいたなか、ミシガン州立大に進もうと思ったのは、監督の人柄のよさを感じことも理由のひとつでした。1人で渡米し、まだ英語も今よりも不自由だった頃、監督と私より少し年下の監督の娘さんには、何から何までお世話になりました。アメリカのお母さんとも言える存在なんです。そして今回、話してくれた言葉のなかで印象的だったものが、私のゴルフへの向き合い方について。私は高校2年生の終わりにアメリカへ渡り、フロリダの高校で1年間を過ごしたのですが、渡米前からゴルフに真剣すぎて、楽しむことができないタイプの選手でした。改めて、この滞在期間に監督に言われたことが『楽しんでやればいい。好きなことをやっているんだから』ということ。実はこれ、大学時代にも監督から指摘されたことでもあるんです。この滞在期間には、2021年の大学卒業以来5年ぶりに、監督とラウンドもできました(雨で6ホールしか回れなかったのですが…)。でも、この時に『楽しそうでよかった。変わったね』って言ってもらえたんです。その時に、“アメリカに来て世界が広がったんだな”ということを実感しました。今年でツアー生活も3年目。より深く自分のことを知ることができましたし、何よりも大好きなゴルフを仕事としてできるのは幸せなことだと、日々、実感しています。これまでは自分に厳しいタイプでしたが、今は自分を許せるし、ミスも受け入れられるようになりました。ゴルフは難しいスポーツです。そのうえで、どれだけポジティブになれるかが大事。今年は、さらに気持ちが強くなったという実感も覚えています。だからこそ監督に楽しみながらゴルフをしている姿を見せることができ、それが伝わったことは、素直にうれしかったです。さらにこの期間には、母校で練習することもできました。練習環境のよさに思わず驚いてしまいました。私の在学時にはなかった、200ヤードのアプローチで打てる練習場があったり、そこで金曜日~日曜日までいい練習をさせてもらいました。また、大学時代の1学年後輩で、今、一緒にエプソン・ツアーでプレーするヴァレリー・プラタや、私が4年生の時に1年生として入学してきた子とも、一緒にゴルフを楽しみました。3つ下の後輩は、今、大学でアシスタントコーチとして頑張っていて、忙しくしているという話も聞きました。日曜日に、よく練習をしていたホームコースで9ホールを回り、それも楽しい時間になりました。監督の自宅から車で10分のところに住んでいる、私が大学時代にお世話になったアシスタントコーチとも再会することができました。このコーチが私を大学にリクルートしてくれた方で、このコーチにとっても私がリクルートした選手第1号だったんです。特別な存在のひとりです。素敵な時間はあっという間で、8日(月)にはコース近くに移動して、翌日の天気予報が悪かったため、すぐさま18ホールの練習ラウンドをしました。すごく楽しかったのですが、仕事はしないといけませんよね(笑)。しっかり切り替えていきます!今週は初めてのコースですが、とにかく狭くてビックリするほど。ティショットが一番のカギになります。ここまで西海岸で練習していたのと、同じミシガンとはいえ大学時代に回っていたコースとも少し芝質が違って、粘っこいです。練習ラウンドでプレーしていた選手たちは、みんな苦戦していました。そのなかで、課題として練習してきたパーオン率アップを目指していきます。このオフにはスイングの悪いクセの修正にも励んできました。私はダウンスイング時に右肩が出てしまうクセがあり、それによりフェースがシャットになり、スピン量が少なく、低い球が出るという傾向が出ます。これでは硬いグリーンで球が止まらず、自ずとパーオン率も低下してしまいます。自分のなかで意識を変えて練習したので、それがプレーにどうでるのかワクワクしています。コースは大学からは車で50分ほどで、監督とアシスタントコーチも見に来てくれます。そして、来週からは母がアメリカに来てくれて、一緒に過ごすことができます。食料ばかり頼んだので、パッキングが大変みたいです(笑)。さあ第二の故郷で過ごす3週間。しっかりと“楽しんで”いきます! ぜひとも、応援をよろしくお願いいたします。