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ハードルを下げて超える 9年ぶりVへ永井花奈の新たな矜持

2026/06/14 08:33

<宮里藍 サントリーレディス 3日目◇13日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6619ヤード・パー72>もう少しでホールインワンだった3番パー3など切れ味抜群のショットで、永井花奈は前半だけで5つのバーディを奪った。3位から出て「68」で回り、トータル14アンダー・2位に浮上。5打あった首位・桑木志帆との差は3打に縮めた。 【写真】パット好調も… 後半は惜しいパットもありました 4番は残り70ヤードの2打目をピンそば20センチ、9番は右セミラフから残り159ヤードの2打目をピン左手前1メートルにつけた。最終組の2組前でプレーし、桑木が9番をボギーとした時点では首位にも並んだ。「前半はいい感じでバーディが取れた。後半も伸ばしたかったけど、ちょっとかみ合わなかった。13番は少し欲張りすぎたかな」だが、後半はバーディなし。13番はフェアウェイからの2打目がグリーンをオーバーし、左足下がりのラフからのアプローチもカップを大きくオーバーした。3日目にして初めてのボギーを喫した。前週の「ヨネックスレディス」最終日の13番から続いていた連続ボギーなしは56ホールで止まったが、ミスはこの1つだけ。プロ2年目だった2017年「樋口久子 三菱電機レディス」以来となる優勝への扉は、まだしっかり開いている。「今年は考え方を変えてやっています。年齢を重ねることでできないものが出てきた。思うように体も動かない。今から成長する年齢でもないし、できることを積み重ねていこうと。若いときと同じような気持ちでずっとやってきたけど、ハードルを下げて、今の自分の100%を出せることを心がけています」16日に29歳の誕生日を迎える。東京・日出高2年だった14年「日本女子オープン」では、当時の日本人アマとしては大会史上最高の3位に入った。16年にはプロテストにトップ合格し、2年目に初V。世代の先頭を走ってきた。だが、そこから伸び悩んだ。2年ぶりにシードを復活させて臨んでいるプロ11年目のシーズン。3年目から用具契約を結んでいたヤマハは2月にゴルフ事業から撤退することを発表したが、その前にクラブ契約をフリーにすることを決めていた。今年は勝負の年と位置づけている。開幕戦「ダイキンオーキッド」の2位など、ここまでトップ10入りは4度ある。メルセデス・ランキングは10位。9年ぶりの優勝が欠けている唯一のピースだ。3打差を追いかける最終日。2位以内に入れば「AIG女子オープン」(全英)の出場権も獲得する。「海外メジャーには一度も出たことがないので、やっぱり出たい。挑戦したい気持ちはあります」。初のメジャー切符も大きなモチベーションだ。ただ、入れ込むことはない。「そこも変えたところです。いつも優勝のスコアを気にしていたけど、今年は設定したスコアをクリアすることだけを考えている。今週は1日5アンダーが目標です」。この大会はアマ時代も含めて9季連続11度目の出場。2度目の出場だった15年は「憧れだった」というイ・ボミ(韓国)、13年の賞金女王の森田理香子と予選ラウンドを回った。「アマチュアでもいいペアリングに入れてもらえる大会。すごくありがたかったです。なんか時が過ぎましたね」。28歳最後のラウンドとなる最終日。月日の流れを感じながら、大人のゴルフで2度目の頂点を目指していく。(文・臼杵孝志)