一発逆転へ。神谷桃歌が土壇場で真価を発揮する(撮影:鈴木祥)
<ニチレイレディス 初日◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6590ヤード・パー72>7アンダーで迎えた終盤8番で痛恨のダブルボギー。それでも神谷桃歌の表情は最後まで明るかった。「最後は本当に悔しかった。スッキリした終わり方ではなかったけれど、“楽しくやる”と決めた目標は一日を通してできました」。首位と3打差の5アンダー・3位タイという好位置で滑り出した。
【写真】これが神谷投入の未発表シャフトだ!
3連続バーディ発進など前半で5アンダー。首位で折り返したが、8番では持ち球のドローボールとは対照的な右ドッグレッグに“負けて”、ティショットを「ふかして」しまった。3オン3パットを喫したが、それでも今季自己最高位でのスタートダッシュにうなずいた。プロ2年目のシーズンは、QT2位で幕を開けた。下部ステップ・アップ・ツアーを主戦場にした昨年とは一転、開幕からレギュラーツアーを転戦。ここまで13試合にフル出場したが、最高位は「ドコモビジネスレディス」の22位タイ。決勝進出は5回にとどまっている。それでも、刺激的な日々を過ごしている。「もちろんまだまだ足りないけれど、初戦の自分と比べたら、絶対に上達していると言える自信があります。練習環境がいいし、なにより上手い人がいっぱいいる。毎週、毎日がすごく勉強になっています。この13試合ができただけでもうれしいです」。今大会は出場優先順位を見直す第1回リランキング前最後の一戦。リランキングは暫定45位(38.38pt)につけており、中盤戦フル出場が見込まれるボーダーライン(40位)にはわずかに届いていない。「微妙な位置。突破したいという気持ちはあるけれど、気にしちゃうとほかの選手のスコアを見たりとか、良くない方向にいっちゃいそうだと思った。気にしないようにして、“楽しく”とだけ意識しました」今季8度目の予選落ちに終わった先週の「宮里藍サントリーレディス」では、復調に向けての発見があった。「まったく入らなかった」というパターのフェース面が、左を向いていることに気づいた。「キャディさんに『左向いているよ。ボールとパターの線が合っていない』と言われた。動画を撮って見てみたら“確かに”って」。思ったところに打ち出せるようになり、きょうは5メートル前後の入れたい距離がポンポンと決まった。さらに、同週には『ATTAS RX PURE』という文字が刻まれたUSTマミヤの未発表シャフトにスイッチ。「たわむシャフトがあまり好きじゃない。その感じがなくて、すごく打ちやすかった。あんまりクラブやシャフトを替えない派だけど、打った瞬間にめっちゃいいと思って即決でした」と、狭いコースでも自信を持って振れている。「自分が上にいくしかない。リランキングは気にせずに、自分のプレーとスコアだけを意識して頑張りたい。いいスタートを切れたのでトップ10を目指したいです」。さらに刺激的な夏を過ごすためにも、残り2日間が大事になってくる(文・笠井あかり)