ルーキーの吉﨑マーナは2位タイに入り、リランキングを突破した(撮影:鈴木祥)
<ニチレイレディス 最終日◇21日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6590ヤード・パー72>あと一歩、届かなかった。大出瑞月、イ・ミニョン(韓国)との三つ巴のプレーオフ(18番パー5)で、吉﨑マーナが最初に脱落した。バーディを奪った2人に対し、ウェッジでの3打目を寄せきれずにパー。涙をこらえながら、「悔しいです」と気丈に言葉をつむいだ。
【写真】ここから2時間超のプレーオフが始まりました
昨年の最終プロテストで一発合格した、沖縄出身の18歳。QTランク149位でルーキーイヤーを迎え、今大会は主催者推薦選考会(チューズデートーナメント)を通過して出場権を手にした。出場優先順位を見直す第1回リランキング前最後の一戦。暫定77位からの一発逆転をかけた大会でもあった。5打差11位からスタートした最終日は、伸ばしあぐねる上位勢を猛追した。前半で5バーディ(1ボギー)を奪い、10番をバーディとして首位タイに浮上。「雨が降ってグリーンが止まる状態だったので、わたしの“短距離”も生きてくると思っていた。全ホールでバーディを取る気持ちで攻めていました」。13番あたりから優勝争いを意識。それでも、「自分のプレーに集中できていた」と冷静さを失わず、トップタイのまま正規の18番を迎えた。18番はこの日平均スコア「4.3333」で最も易しいホール。グリーン上まで歩測をしにいった後の3打目は、ピン下3メートルにつけた。だが、パットは右を抜けて入らずにパー。プレーオフでは「得意な距離」を残しながら、チャンスにつけることができなかった。「18番でバーディを取り切れなかったところが、一番まだまだなところ。達成感はないです。詰めが甘いなというところも多かった。でも、あの苦しい時期があったから、いまがあると思っている。伸びしろがたくさんある。もっと強くなりたいです」ジュニア時代から活躍し、華々しくプロ入りした。その一方で、QTに失敗し、この前半戦は思うような結果を残せず苦しんだ。98期生の優勝一番乗り、ツアー史上初の予選会通過者による優勝という快挙は逃したが、2位タイで105ptを獲得。リランキング24位へ一気に浮上し、中盤戦フル出場権を確保した。「足りないところはたくさんある。しっかり考えて、来週からいい状態で臨めるように頑張りたい」。優勝争いの悔しさも、大逆転でつかんだ出場権も、すべてを成長の糧に変えていく。(文・笠井あかり)