山下美夢有が現地6月21日の父の日に恩返しV(撮影:GettyImages)
<マイヤーLPGAクラシック 最終日◇21日◇ブライスフィールドCC(ミシガン州)◇6611ヤード・パー72>6月21日は父の日。優勝スピーチでその話題を自ら切り出すと、笑顔を見せていた山下美夢有の目に涙が浮かんできた。
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「(父・勝臣さんは)現地には来られなかったけど、こうして優勝を届けることができてよかったです」。声を詰まらせながら、感謝の想いを目いっぱい伝えた。コーチも務める父とは、これまで二人三脚、歩んできた。日本でプロになり、2022、23年には2年連続で女王の座にもついた。昨年のメジャー「AIG女子オープン」(全英)を制した際には、家族の目の前で偉業を成し遂げ、これ以上ない親孝行も果たしている。それは主戦場を米国に移しても同じ。毎日、ビデオ通話で連絡を取り合い、スイングやその日のプレーについてじっくり話し合っている。前日も「練習通りに振れていないというショットがあり、アドレスが左に向いているのか、右向いてるのか、細かいところを話し合った」と、そのやり取りを明かした。「父のビデオのチェックがなかったら、やっぱり優勝にも繋がっていなかったなと思う。信頼関係というか、家族なので、そこが1番かなと思います」この日は9バーディ・1ボギーの「64」とビッグスコアをマーク。グリーンを外したのもわずか1回というパーオンも記録し、前夜のビデオ通話で重ねた細かなフィードバックが、随所に生きたラウンドとなった。2023年には日本ツアーの「ニチレイレディス」でも父の日に優勝をプレゼントしているが、「父の日に優勝したいという思いは強くあった」と、今度は米国女子ツアーで勝利を届けた。「日頃から家族全員が支えてくれている。それが私の調子が上がってきているプレーだと思うので、お父さんを含め感謝の気持ちです」今年の「シェブロン選手権」では会場まで足を運び、娘を指導する父の姿もあった。米ツアー通算3勝目は、今季12試合目でようやくつかんだ1勝で、米国本土での初勝利にもなった。日本で喜んでいる姿も思い浮かぶ。支えてくれる家族への感謝を、特別な日に最高の形で伝えることができた。(文・齊藤啓介)