正確性とパワーでプレーオフを制したイ・ミニョン(写真:鈴木祥、ALBA)
<ニチレイレディス 最終日◇21日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6590ヤード・パー72>イ・ミニョン(韓国)が7ホールにおよぶプレーオフを制し、2024年10月の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」以来となる優勝を果たした。通算8勝目は24位タイからひっくり返したもので、これはツアー史上最大の逆転劇。プレーオフも史上最長となる2時間6分の大激闘。正規の18ホールはボギーなしの9バーディで「63」。最終日はプレーオフを含めた25ホールで15のバーディを奪う圧巻のゴルフだった。
【写真】これが34歳で約260?を手助けするドライバー
17年から日本に主戦場を移し、同年いきなり2勝を挙げて賞金ランキング2位に入った。パーオン率1位、飛距離と正確性を示すトータルドライビングも1位でショットメーカーぶりが日本のゴルフファンを驚かせた。その後も得意のショットを駆使し勝利を重ねていたが、近年は2年に一度の優勝と、当初の勢いは陰りを見せていた。今年で34歳、年々ショットのスタッツ順位を落としてきたが、今回のプレーオフでは圧巻のプレーぶりを披露する。プレーオフは18番パー5で繰り返された。吉﨑マーナが1ホール目をパーとして脱落。大出瑞月との残り6ホールでは4ホール目こそパーとしたものの、2オンを狙い続けバーディを奪取。刻み選択の大出にプレッシャーをかけ続けた。「だいたい200ヤードかなと思います。5番ウッドを軽くコントロールして、ピンまで4メートルくらいだと思います」という7ホール目の2オンが決定打となり、イーグル逃しのバーディで死闘に終止符を打った。そんなミニョンのバッグの中を見るとハードヒッター仕様を思わせるクラブが並ぶ。なかでも4番アイアンがひときわ存在感を放つ。「昨年からアイアンはもっと難しいものから易しいものに替えました。打ちやすくなってからは飛距離も出るようになって、4番アイアンという番手以上にやさしく扱えるクラブになっています」と、その理由を明かす。使用するアイアンはタイトイストの『T250アイアン』。マッスルバックの美しいフォルムが目を引くが、中空構造で高弾道も得られるという逸品。ショットメーカーのミニョンにバッチリはまっている。3日間を通してのパーオン率は54ホール中46ホールで85%を記録。小さいグリーンが多いトラディショナルな2グリーンコースで堂々1位の輝きを放った。ウッド系を見ると3Wのタイトリスト『GT2』はロフト角が13.5度とパワーヒッター向け。「上がりすぎると不安になる」との理由から昨年15度からスイッチしたという。最後の最後に2オンを決めた5Wは同『GT3』でドライバーと同系統。パー5を2つで狙うための大きな武器として活躍を見せた。ちなみにドライバーの飛距離でも衰えを見せない。雨模様が続きランもあまり出ない中でも3日間の平均飛距離は259.17ヤードで2位に入る大健闘。体力的な衰えも感じているというなかでもトレーニングを欠かさず、クラブの恩恵も受けながら元気な若手を相手に戦っている。「次は、まだ叶えてない宿題がメジャーなので、優勝してみたいですね」と、今後の目標は公式戦制覇。屈指のショットメーカーが実力どおりのパフォーマンスを発揮できれば、目標は十分に達成できそうだ。【イ・ミニョンの優勝セッティング】1W:タイトリスト GT3 (9度/TENSEI PRO BLUE 1K 50-S)3W:タイトリスト GT2(13.5度/TENSEI PRO BLUE 1K 50-S)5W:タイトリスト GT3(18度/TENSEI PRO BLUE 1K 50-S)4UT:タイトリスト GT3 (21度/TENSEI PRO ORANGE HY 70-R)4I~PW:タイトリスト T250(N.S.プロ850GH R)52度:タイトリスト ボーケイSM11(N.S.プロ 950GH R)58度:タイトリスト ボーケイプロトタイプ(N.S.プロ 950GH R)PT:テーラーメイド スパイダー ツアーXBALL:タイトリスト プロV1