畑岡奈紗が5打差2位タイで決勝ラウンドに進出した(撮影:南しずか)
<KPMG全米女子プロ選手権 2日目◇26日◇ヘイゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6760ヤード・パー72>「全米女子オープン」に続き、畑岡奈紗が再びメジャーで優勝争いに加わってきた。1イーグル・4バーディ・1ボギーの「67」をマークし、2位タイまで順位を上げた。
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今大会に出場する日本勢では、畑岡が唯一、このコース(2019年大会)を経験している。優勝スコアは「5~10アンダーいけばいいかなと思います」と、決して伸ばし合いになるとは予想していなかった。だが、ツアー未勝利のユン・イナ(韓国)が初日の9アンダーからさらに伸ばし、トータル12アンダーまで突き進んでいる。 初日は硬いグリーンを警戒して慎重な攻めが続いたが、ユンのプレーに感化され「とにかく追いつかないと。昨日よりかはデッドに攻めることを意識していました」と積極策に転じた。前半はイーブンパーで折り返したものの、後半に入ると流れを変えた。 「スイングの感覚は本当に30点ぐらい」。そう自己採点するが、ショットが万全ではないなかでも後半はスイッチが入った。2番で1メートルにつけると、4番では長いバーディパットを沈め、ショットとパットが噛み合いスコアを伸ばしていった。 ここから“ゾーン”に入ったかのようだった。7番パー5では残り205ヤードのセカンドを4番ユーティリティで「ピンの少し右」に打ち出し、約7メートルにつけてイーグルを奪取。続く8番パー3でも1メートルにつけるスーパーショットを披露し、軽くガッツポーズも飛び出した。 “30点”という自己採点を感じさせないショットを次々と披露したが、その裏では試行錯誤も続いている。初日には股関節から前傾する形を意識するためアドレスのルーティンを変更。この日も「少し振り遅れているところがあった」と話し、特にコントロールショットではタイミングが合わず違和感を抱えており、まだまだ試合を重ねながら微調整を施していく。 首位との差は5打に縮まった。「どんどん攻めていって、明日もたくさんバーディが取れるように」と逆転だけを見据える。 全米女子オープン初日には「少し手が震えた」と明かしていたが、その緊張の中で優勝争いを演じた経験は大きい。「最終日は緊張したなかでも意外とちゃんとできるんだなっていうのはある」と、メジャー制覇には届かなかったものの、大きな収穫を手にしていた。 「緊張は誰でもする。それをうまくいい集中に変えられたら」。何度もメジャーで味わってきた辛酸。その借りを返す舞台は、やはりメジャーしかない。(文・齊藤啓介)