菅楓華がスリクソンの新ドライバーを実戦投入へ(撮影:ALBA)
<資生堂・JAL レディス 事前情報◇6月30日◇戸塚カントリー倶楽部 東コース(神奈川県)◇6487ヤード・パー72>悪天候の影響により月曜日(6月29日)決着となった「EARTH MONDAMIN CUP」で、一時、単独首位に立つなど優勝争いを演じた菅楓華が、翌日には横浜に移動し、疲れも見せずに9ホールの練習ラウンドを行った。
【写真】強弾道のヒミツはこのフェース? スリクソンの新モデル発見
月曜日に第3ラウンドの残り8ホールと、最終ラウンドの18ホールと計26ホールを回った。“強行日程”を組んだ理由は「今年は東コースなのではじめてですから」。今大会はこれまで戸塚カントリー倶楽部西コースが舞台だったが、8回目の今年ははじめて東コースで行われる。インの9ホールを回り、「ホールの形状やグリーンの小ささからピンポイントなショット精度が求められる。嫌いなコースじゃない」とショットメーカーは大会初制覇をにらむ。 また、急きょのラウンドでは、コースチェックの満足感以外でも笑みを浮かべる。「いいクラブができたので」。菅の手に握られたドライバーは、ソールに『ZXi RKT』の刻印。先週米国でツアー支給が始まり、松山英樹や畑岡奈紗らが投入したスリクソンの新モデルだ。1週遅れで日本に入ってきた。クラブの詳細についてメーカー担当者は、まだ明かしてくれない。 テストした選手の話をまとめると『ZXi RKT』のスタンダードモデルに加えて、ロースピンモデルの『LS』、ヘッド体積が小ぶりな『TR』、MOIの大きい『MAX』と種類があるようだ。菅のヘッドは、現行モデルと同じ『TR』を選び、練習ラウンドでは微調整した2本を打ち比べていた。 菅は顔を重視してクラブを選び、あまり替えるタイプではない。「以前の『ZXi TR』とは顔が少し違って、シュッとした感じです。最初は違和感があって慣れが必要でしたが、飛ぶんです。5ヤードは違うと思います。それに右にペラる球が出ません。ロケットみたいに真っすぐ速く、強い球で飛んでいきます」。顔よりも飛距離性能、強弾道にほれぼれし、即座にバッグに入った。フェース面を見ると『RKT FACE』と書かれており、これが飛距離アップのヒミツといえそうだ。RKTは、まさにロケットの略なのだろうか。 ツアーも中盤に入り、7月の暑いシーズンが始まる。「これから疲労がたまる時期になるので、飛ばなくなると思う。その面でも、新しいドライバーは助かりますね」。今季2戦目の「台湾ホンハイレディース」で優勝を挙げており、年間女王に向けてシーズン2勝目を挙げたいところで、大きな武器を手に入れた。 ちなみに、この新クラブはツアー屈指の飛ばし屋で通算2勝の入谷響も、即実戦投入しそうだ。現行モデルは『ZXi LS』を使用しているが、新モデルは菅と同じ『TR』を選んだ。「全体的にディープになっていて、TRがLSの顔に近く感じます。データでは初速が1m/sぐらい上がって、キャリーも5ヤードぐらい伸びていました。音も鈍い感じで私の好きな音です」。 もともとスピン量が多く、3000rpmを超えることもあり、ロフト角8度を使用するほど。「スピン量は確実に減っています。いっても3000(rpm)ぐらい。スピン量が少なく前に飛んでいる感覚で、球筋がすごくいいです」と、こちらもロケットのような強弾道を連発していた。尾関彩美悠や永田加奈恵も、実戦投入しそうな様子。菅のみならず、スリクソン勢の活躍にも注目したい。(文・小高拓)