2024年の最終組を思わせる顔ぶれに、川﨑春花も感慨深げ(撮影:福田文平)
<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 事前情報◇8日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6700ヤード・パー72>取材に応じた短い時間のなかで川﨑春花は何度も「頑張らないと…」を口にした。復活を期すプロ6年目のシーズンも全37試合のうち16試合を消化した。メルセデス・ランキング(MR)は37位。ツアー通算5勝を誇る23歳にとって、到底納得できる位置ではない。
【写真】あどけなさ残る 高校生時代の川﨑春花
「調子ですか? 悪いです。悪いなかでちょっと頑張っているけど、予選落ちもしている。綱渡りです。もう7月。あっという間です。2026年も半分が終わってしまった。頑張らないとあかんです」ここまで16試合に出て、トップ10入りは5位だった「ヤマハレディース葛城」の1度だけ。前週は今季6度目の予選落ちを喫した。今季の平均ストロークは「72.6222」で44位。フェアウェイキープ率は「67.2757」で52位、パーオン率は「65.3086」で31位など各スタッツも軒並み低調だ。自己分析した波に乗れない原因はショット。「左右にブレてしまう。ティショットはまだいいけど、グリーンを狙うショットがずっとダメ。修正中です」。そう話すと、また「頑張らないといけない」と大きく息を吐いた。悩みは尽きない。だが、出口を探す“迷子”にとって、今週は大きなターニングポイントとなる可能性は十分ある。初出場だった2年前の24年大会は2日目に首位に立ち、そのまま逃げ切った。2勝したルーキーイヤー以来となる1年9カ月ぶりの通算3勝目。4日間でボギーは、最終日のスタートホールの1番の1個だけだった。最終日は同じ2003年度生まれの櫻井心那、尾関彩美悠と最終組を回った。同学年の3人による最終日最終組はツアーの歴史のなかで、後にも先にもこの一度しかない。そして、今大会はその3人が予選ラウンドの2日間を再び一緒に回る。そのことを尋ねると、川﨑は「あのときと同じですね。久々に一緒に回ることができてうれしい」と表情をやわらげ、「力になると思う。いまは自分のことでいっぱい、いっぱいだから。負けられないとかそういう気持ちはないです」と歓迎した。復活Vを果たした2年前は2週後の「大東建託・いい部屋ネットレディス」を4日間大会(72ホール)のツアー最少となる260ストローク(28アンダー)で制し、2試合連続優勝。その3試合後の「CATレディース」では初日からの首位を守る完全Vを達成した。わずか1カ月半で3勝。すべて圧倒的な勝ち方だった。そのスタートとなった北海道。役者もそろい、最高のシナリオに向けて舞台は整った。「2年前が100としたら今は40~50くらい。自信を持ってショットが打てるようになったら、優勝とかを考えられるようになるけど、いまは全然ダメです」最後まで威勢のいいセリフが飛び出すことはなかったが、2年前も大会が始まるまでは今回と同じだった。「去年までに比べると、グリーンが硬くて、速い。難易度は上がっていると思います」。自宅のある京都市など近畿地方は、この日梅雨明けしたと気象庁が発表した。難関グリーンを攻略し、北の大地で川﨑も梅雨明けを宣言する。(文・臼杵孝志)