渋野日向子は苦手なエビアンで連日の60台をマーク(撮影:ALBA)
<アムンディ・エビアン選手権 2日目◇10日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6479ヤード・パー71>渋野日向子は次々と面白いように長めのパットを決めた。「昨日より打てている感触はあった。打ち過ぎてはいましたけど、それがいいパッティングにつながりました」。第1ラウンドの序盤は、例年に比べ重たく仕上がっているグリーンに手を焼いたが、今ではすっかり味方につけている。
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“ストローク”よりも“距離感”。これを大事にする思考がハマっている。5番パー3で決めた4.5メートルは、序の口。13番では手前10メートルから豪快に放り込んだ。15番パー5では6メートルを決めて、カップインを見届けると笑顔に。さらに最終18番は、ティショットを2日続けて左の木に当て“170ヤードドライブ”になったが、3打目をピン奥6メートルにつけ、これをねじ込んだ。「自分の打ちたい方向にということに、いい感じでフォーカスできている」。パット数は初日の「28」を上回る「27」。思いっきりのよさが功を奏している。「最近にしては打ち切れている。速くないグリーンは得意ではないんですけど」。強気のパットのためには、ピンも有効活用。挿したり、抜いたり、自在の使い方をしている。「(強めに)打ちたい感覚があったので、挿したままにしたらドンガラガッシャンって。けっこう打ってましたね。まあ、(自分)“らしい”かな」。かつての“代名詞”も取り戻しつつある。木がスタイミーな右ラフに外し、結果的にボギーにつながった17番パー4など、フェアウェイキープ率53.8%(7/13)だったティショットは課題に挙げる。それでも「原因は分かっているので」と、ショックは大きくはない。3番パー4では、傾斜を生かし2打目を80センチまで寄せてバーディを奪っており、ショットでもきっちりチャンスを演出している。過去4度の出場で、予選落ちが2度、最高位も2023年の51位という“鬼門”のメジャーだが、今年は順調に歩みを進めている。この日マークした「68」は、この大会での自己ベストスコア。2日続けての60台もエビアンでは初めてだ。それを聞くと「全然出てねぇじゃん。そっかそんなにスコアが出てなかったんだ。まだまだいける気はしてる…って大口叩いておきます」と言って笑いを誘う。トータル5アンダー・9位タイは、首位と6打差。“大口”ではなく“有言実行”で、2019年「AIG女子オープン」(全英)以来のメジャー2勝目へと近づいていく。(文・間宮輝憲)