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トップ10圏内の争いに「ハラハラドキドキ」 渋野日向子が楽しむプロゴルファーの“宿命”

2026/07/12 06:45

渋野日向子は上位で最終日ヘ(撮影:ALBA)

<アムンディ・エビアン選手権 3日目◇11日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6479ヤード・パー71>過去4回の出場で予選落ちが2度、最高位が2023年の51位という事実がウソのような3日間を渋野日向子は続けている。「69」、「68」ときて、この決勝ラウンド初日も「68」。記者からの『苦手意識はなくなった?』という質問には「そういうわけではないですけど、パターがすごい助けてくれている」と答えるが、今年はトップ10圏内で最終日を迎えることができる。 【写真】いまとなっては貴重? 渋野日向子の高校生時代 5番パー3では手前2メートル、12番では傾斜も活用しながら50センチに寄せるなど、ショットのキレは印象に残る。ただ本人は「あれは…気合です」と表現。むしろ、「10番、11番とひどいショットも続いたし、その前も何個か悪いショットもあった。体が止まってしまいました」という部分を反省。例えば11番は、フェアウェイからの2打目がグリーン左前のバンカーに入り、6メートルのパーパットをなんとか沈めた場所だ。体全体を使ったスイングを目指し、トレーニングにも取り組む日々。それだけに、試合でふと顔をのぞかせる“クセ”は気になってしまう。「腕(の力)が強くなっちゃうとかの繰り返し。3日目、4日目になるにつれ、ちょっとずつそういうのが出てしまうのは、いままで通りだなと思った」。とはいえ、今は前を向ける理由もある。「理由は分かっているから修正しやすい」。この繰り返しを“浸透”につなげていくしかない。5月までは3試合連続を含む、予選落ち4度など苦しい春を過ごしてきた。ただ、その潮目も変わりつつある。3位でスタートし、最終的に17位になった「全米女子オープン」や、勝みなみと組んで出場したペアマッチ「ダウ選手権」の5位でポイントを加算し、この欧州遠征の出場資格を手繰り寄せた。「こういう位置(上位)で戦うとどうしても出てしまう」という重圧もミスの要因ではあるが、もちろん、その状況で戦えることは心地よさすら感じる。「USオープン同様、ハラハラドキドキと言いますか、自分でプレッシャーをかけにいってる部分はありますけど」と言って、フッと笑った後、上位で3日目を終えた心境を明かす。「この位置で戦うのがプロゴルファーとしてやるべきこと。宿命じゃないですけど、ここで戦うためにやってきてるわけなので、楽しめたらいいですね」トータル8アンダー・10位タイで挑む最終日。戦況は、2週前に行われた前戦の「KPMG全米女子プロ選手権」を制したユ・ヘラン(韓国)が、メジャーレコードの「60」をマークし、トータル19アンダーとひとり抜け出した。「うんうん、やりすぎでしょ」。これには笑うしかないが、もちろんやるべきことは残っている。「明日はいっぱいバーディを取れるように頑張ります」。その短い言葉に、力を込めた。(文・間宮輝憲)