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日本勢8人への「期待値は高い」 240y超のパー3からは“危険な匂い”が…【全英OP見どころ】

2026/07/16 09:00

9年ぶりの開催となるロイヤル・バークデールの特徴を解説(撮影:GettyImages)

<全英オープン 事前情報◇15日◇ロイヤル・バークデールゴルフクラブ(イングランド)◇7223ヤード・パー70> 154回目を迎える“世界最古のメジャー大会”が、16日(木)に開幕する。今年はイングランド・サウスポートにあるロイヤル・バークデールゴルフクラブが舞台。2017年以来9年ぶりの開催となるコースは、一体、どんな特徴があるのか? その9年前にも現地でリポートを行い、今年も大会を中継するU-NEXTの現地ラウンドリポーターを務める杉澤伸章氏が、見どころとともに解説する。 【現地写真】勝負の行方を左右する241ヤードの15番パー3 ■選手が苦しみそうなポイントは? 全長は7223ヤードのパー70で、パー5はインにわずか2カ所という造り。そして話を聞く選手たちは、「難しい」と口を揃える。 「ドッグレッグもあるコースですが、フェアウェイは平らなところも多く、いわゆるリンクスらしい凸凹なコースではありません。ただ、全英特有のバンカーに向かって傾斜があるのは変わらない。風向きによってはティショットのクラブ選びはバラエティに富んでくるだろうなと思います」 フェアウェイ、グリーンも硬く、締まっている。連日の好天も、それに拍車をかけるが、ただそのなかには“厄介”な点もあると杉澤氏は話す。 「緑の芝も残ってるし、まだ本格的な硬さにはなってない気がします。緑の芝の部分は軟らかいので、これは逆に難しくなります。全体的に硬ければ、グリーン周りのアプローチとかもバンプ&ラン(転がす寄せの一種)で硬い場所のみでやればいいんですけど、そこに緑の部分が混ざることで、意外と跳ねなかったりするので、影響は少なくないです」 ■終盤のパー3に注目を! 注目ホールを聞くと、すぐに15番パー3という答えが返ってくる。241ヤードと長いパー3で、さらにグリーン右サイドの傾斜が、大きく右に下っていくのだが、そこがティからだとブッシュが障害物になり、見えない。この造りについて「よくできていますよ」と杉澤氏も感嘆する。 「右から風が吹くと、どうしても右のターゲットを狙うことになる。ただ、ボールが戻ってこない時に、ものすごく難しいアプローチが残ります。ここは1つのポイントになるホールですね」 さらに「ここをキレイに攻められる人は、ショットの状態がいいというバロメーターになります」とも付け加える。ここが、どう勝負を左右するのかにも注目したいところだ。 ■海外経験増す日本勢の活躍を期待 とはいえ、やはり注目ポイントは、5年連続12度目の出場となる松山英樹をはじめ、米国男子ツアーでプレーする久常涼、中島啓太、DPワールド(欧州男子)ツアーで今季初優勝を挙げた金子駆大、日本ツアー組の永野竜太郎、米澤蓮、片岡尚之、比嘉一貴という“8人のサムライ”。女子同様、海外ツアーで戦う選手も増えており頼もしさは増す一方だ。 「グリーンの硬さ、風の強さなどの予測含め、グローバルな感覚を持っている選手が今は多いですよね。期待値は高いです」 日本ツアー組も、比嘉が昨年アジアンツアーの年間王者を戴冠。片岡は今年マスターズを経験し、米澤もナショナルチームで海外経験が豊富だ。永野も21年に全英に出場しており、なによりもそのアプローチ技術はリンクスでも戦える。 「女子のエビアン選手権でも、日本勢が活躍していましたけど、男子も日の丸が上位にたくさん並ぶ展開に期待しましょう! 全英オープンは、時間帯が日本のみなさんでも見やすい。平日は仕事中に、ぜひこっそりと(笑)。週末はゴルフ帰りなどに楽しんでもらいたいですね。コースも日本風と言っている選手の声も聞こえてきます。プロの技を堪能するのはもちろん、攻略方法やクラブ判断など参考になるポイントも多いと思います」 前回、ロイヤル・バークデールで開催され、ジョーダン・スピース(米国) が優勝した17年大会の優勝スコアはトータル1アンダー。パドレイグ・ハリントン(アイルランド)が勝った08年はトータル3オーバーという結果だった。“これぞメジャー”というスリリングな展開が期待できそうだ。 ■解説・杉澤伸章すぎさわ・のぶあき/愛知県出身。2002年から丸山茂樹のキャディを務め、08年からは海外の試合を中心に解説を行なっている。今年の全英オープンと同じ、ロイヤル・バークデールゴルフクラブで開催された17年大会もラウンドリポーターとして訪れた。今回もU-NEXTの現地リポーターとして、熱戦の様子を届ける。