身近で、手軽なカスタムの選択肢が「純正シャフト」だ。最近ではモデルごとに細かく作り込まれて、高性能なものが増えている。今回は人気メーカーの「純正シャフト」の“剛性分布”を詳細に調べて、特性や選び方をギアコーチの筒康博と小坂圭司が探った。
【写真】意外としっかり! 純正シャフトの5点剛性やインプレッション公開中
◇ ◇ ◇【小坂】カスタムシャフトにする方は多いですが、近年は各メーカー純正シャフトにも力を入れていますよね。【筒】そうですね。テーラーメイドは『Qi4D』シリーズから『REAX』という純正シャフトを採用し、幅広い人をカバーできるようにしました。【小坂】ピンの純正シャフトは以前からが評判が高く、鈴木愛選手が使っていることも有名ですよね。【筒】今回は、テーラーメイド、ピンに加えて、キャロウェイ、ゼクシオの4メーカーの純正シャフトを徹底調査。専用機器を使い、5点の剛性を計測し、「叩く系」と「走り系」に分けました。各メーカーごとのインプレッションも紹介しますので、ぜひ手軽なカスタムの方法として検討してみてください。【テーラーメイド『Qi4D』シリーズ】『REAX』の3モデルはどれも先端が適度にしっかりしていて、ヘッドの特性を生かした弾道が打ちやすいと感じました。そのうえで、それぞれのシャフトのしなるポイントや動きの量をコントロールすることで、スイングの個性に合わせた選択ができるようになっています。①REAX 50 High Rotation Red(S)タイプ 走り系重さ 54.5g振動数 235cpm
②REAX 50 Mid Rotation Blue(S)タイプ 走り系重さ 56.0g振動数 244cpm
③REAX 50 Low Rotation White(S)タイプ 叩く系重さ 62.5g振動数 251cpm
【キャロウェイ『クアンタム』シリーズ】重さ、振動数、剛性分布など、3モデルでくっきりと特性を分けているのがキャロウェイです。ヘッドとのマッチングを考慮しつつ、ターゲットゴルファーに合わせたスペックに調整していると感じます。好みの振り心地、弾道のモデルをしばりやすく、最適な1本を見つけやすいラインナップです。①SPDSTAR 40(S)タイプ 走り系重さ 50.0g振動数 218cpm
②アスレマックス 50(S)タイプ 叩く系重さ 55.0g振動数 227cpm
③テンセイ グレー 60 for キャロウェイ(S)タイプ 叩く系重さ 63.5g振動数 248cpm
【ピン『G440』シリーズ】高MOIのヘッドに合わせて、振動数高めのしっかりしたモデルが多いのがピンの純正シャフトのポイントです。特に、『ツアー』と名の付く2つのモデルは、カスタムシャフトの「6X」に相当する高い振動数なので、パワーヒッターでも思い切り叩けます。もちろん、それ以外の層も広くカバーするラインナップをそろえているのも魅力的です。①フジクラ スピーダーNX グレー 40タイプ 走り系重さ 41.0g振動数 235cpm
②ALTA J CB ブルー(S)タイプ 走り系重さ 58.0g振動数 239cpm
③ピンツアー2.0 クローム 65(S)タイプ 叩く系重さ 60.0g振動数 267cpm
④ピンツアー2.0 ブラック 65(S)タイプ 叩く系重さ 59.0g振動数 267cpm
【ダンロップ『ゼクシオ14』シリーズ】やさしさ重視の『ゼクシオ』とツアーモデルの『スリクソン』を展開するダンロップ。シリーズごとに純正シャフトのスペックや特性を作り分けていることが特徴です。『ゼクシオ』は鋭くしなり戻る「走り系」『スリクソン』は剛性高めの「叩く系」に仕上がっていますね。ダンロップはスリーブに互換性があるので、『ゼクシオ14』シリーズのヘッドに『スリクソン』の純正シャフトを装着できます。①MP1400カーボン(S)タイプ 走り系重さ 41.0g振動数 223cpm
②スピーダーNX DST for ゼクシオ(S)タイプ 叩く系重さ 46.0g振動数 227cpm
■試打・解説筒 康博つつ・やすひろ/過去の名器から最新クラブまで豊富過ぎる知識を持つ通称“ギアコーチ”。ドライバーのHSは42m/s。インドアゴルフレンジKz亀戸店で日々アマチュアの悩みに応える小坂圭司こさか・けいじ/インドアゴルフレンジKz亀戸店支配人。所属コースでクラブチャンピオンになった経験を持つトップアマ。HS48m/sで飛距離は300ヤードを超える