1980年の「KBCオーガスタ」にて撮影された青木功。当時から青木はこのスタイルでラインを読んでスコアを伸ばしていた(撮影:GettyImages)
1980年の青木功から、現在PGAツアーで活躍するリッキー・ファウラーまで、グリーン上でラインを読む際にプロがやるパターを吊るす仕草は、どんな効果があるのか。通算2勝を誇るパットの名手・髙橋竜彦が解説する。
【連続写真】パターを吊るす手順 ?パターでカップとボールを重ねる②下の手を離す③垂れた角度を保ってヘッドをボールに合わせる
◇ ◇ ◇今ではエイムポイントを使って傾斜を読むプロが多いですが、昔はパターを吊るして傾斜を読むプロがたくさんいました。なかでも、青木功さんが片目を瞑ってパターを吊るすシーンは印象深く、パットをバンバン決めていたイメージが残っています。ちょっと複雑なことをやっているようにも見えますが、やり方は簡単です。まず地面に対して垂直に立ち、パターを利き目の前で真っすぐ両手で持ちます。そのままパターでカップとボールが隠れるようにしてください。次に下の手を離して、パターを吊るすように持ちます。この傾きを保ったまま、パターヘッドとボールを重ねると、スライスラインならシャフトの右側に、フックラインなら左側にカップが見えるはず。あとは、シャフトのラインに目標を定め、打ち出します。傾斜が分かりづらいときや、足の裏で傾斜を感じるのが苦手な人にはオススメの方法です。パットの名手といわれる菅沼菜々プロはグリーン上でしゃがみ、帽子のつばのあたりを手で覆うようにしています。カップの上の景色を遮ることができ、カップ周辺の傾斜が見やすくなって、ラインの読み違いが減らせるそうです。パットに対する集中力も高められそうなので、ルーティンに取り入れてみてもよさそうですね。
■髙橋竜彦たかはし・たつひこ/1974年生まれ、福岡県出身。日本大学ゴルフ部を経て98年にツアーデビュー。2005年にプロ初勝利を挙げ、06年には中嶋常幸を抑えてメジャー優勝。ショップライト所属