家族とともに優勝を喜ぶ安田祐香(左から2番目)(撮影:福田文平)
<NEC軽井沢72ゴルフ 最終日◇16日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6590ヤード・パー72>NEC所属の安田祐香が、2位に7打差をつけて迎えた最終日に6バーディ・2ボギーの「68」をマーク。トータル23アンダーでツアー通算3勝目を挙げた。自身初となる姉妹タッグでつかんだ勝利だった。
【写真】「いつ離れるんだろう(笑)」姉妹の長き抱擁
姉・美祐(みゆう)さんは、プロデビュー当時からキャディを務めている。しかし、これまでの2勝はいずれも別のキャディとタッグを組んだときだった。「いままでの(姉とのタッグで)最高は2位だったので、あと1歩届かなかったのは悔しかったですし、毎週キャディをしてもらえるわけではないので、優勝できて良かったです」キャディ以外の面でも、大きな支えとなっている。「オフに個人的な合宿をやるんですけど、いつもついて来てもらっている。向き合ってもらったり、キャディをやってもらっているときもスイングを気にかけてくれたりして、スコアが良くなるように支えてくれている。すごく感謝しています」と話した。美祐さんはこの優勝に「すごくうれしいです」とほほ笑む。「逃げ切って優勝できたらいいなと思っていたので、あまり結果を見ずにいて、最終ホールに来たら(青木)瀬令奈さんとか、祐香の同年代の子とかがいて。それを見てちょっと“うるっ”てなってしまって…。優勝できて良かったなって思いました」。そんな姉の姿を見た安田も、「いろんな思いがあった。うるっときていたので、私もうるっときました」と、優勝が決まった瞬間を振り返った。その様子を見守っていた母・美香さんも、娘たちの勝利を喜んだ。「いままで2回優勝させてもらったときはプロキャディの方だったので、姉妹のときにいいスコアが出たらなと思っていました。ホステスプロで緊張もあるなか、お仕事の負担もあるなかでやりこなして、やりきった。素晴らしいなと思っています」と、娘たちの健闘をたたえた。母から見た安田は、「自分で決めたことはちゃんとやる。それはもう小さいときからです」という。本人にその自覚があるかを問うと、「割とそうかもしれない。時間とかゴルフのときはしっかり動きたいですし、練習も納得いくまでやりたい」と、自身の性格を明かした。そんな娘をそばで見守る母が意識しているのは、「良くても悪くても変わりなく」接すること。落ち込んでいるときにも、「きょう何食べる?」「おいしいもの見つけたよ」と声をかけるなど、普段と変わらない距離感を大切にしているという。さらに、「ゴルフ場では朝ごはんを食べないタイプ」という安田のために、フルーツやおにぎり、みそ汁などを用意する。「同じものを同じ時間に渡して、アップをしてからコースに入るというルーティンをなるべく壊さないように。私はそれだけなので、運転しておにぎり握るだけです」。そうした母のサポートも、安田の戦いを支えている。安田も「毎週来てくれて、何不自由なく試合に行けますし、今週は車で来たんですけど、全部運転してもらって、すごく感謝したいです」と、母への思いを口にした。姉とのタッグで初めてつかんだ一勝。母、父の支えも含め、家族でつかんだツアー通算3勝目となった。(文・高木彩音)