吉﨑マーナが初優勝を見据えて最終日へ(撮影:上山敬太)
<CAT Ladies 2日目◇22日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6657ヤード・パー72>18歳のルーキーには、どうしても今季中に達成しておきたい目標がある。「TOTO(ジャパンクラシック)に出たい。そこから逆算すると今週、優勝することをイメージしている。しっかり勝ち切ることを目標にしたい」。ハキハキとした声で、吉﨑マーナは初優勝への想いを明かした。
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11月5日開幕の「TOTOジャパンクラシック」に日本ツアーから出場できるのは、「富士通レディス」(10月15~18日)終了時点のメルセデス・ランキング(MR)上位35人。今大会を含めて残り9試合だ。現在、吉﨑はMR70位で、急ピッチでポイントを積み上げる必要がある。直近3試合は予選落ちが続いていたが、この箱根の試合に照準を合わせた。「練習ラウンドを普段の倍にしました」。今大会で優勝すると200ptが加算され、現在162.94ptの吉﨑は、単純計算で40位前後まで上がることが見込まれる。こうなると一気に視界は開けてくる。日本で開催される米ツアー公式戦に出場したいのには、もちろん理由がある。「21歳の年にはLPGA(米女子ツアー)に行きたいというのが目標。日本ですけど、その舞台を経験したい。今年、それを経験できるか、できないかで、準備段階で大きな差が生まれると思っています」。目指す姿が明確になっているため、その前段階のイメージもクリアだ。目指している姿は、「小さいころから」憧れてきた同じ沖縄県出身の宮里藍。「高校に入ってから、プロテストの計画を立てて、テストに受かってから2年以内に行きたいと思ってました。今シーズンに経験を積んで、来季、結果を出して、次の年にはQシリーズ(米予選会)を受けるなり、TOTOで優勝するなりしたい」と、さらに詳細なプランも明かす。13位からスタートした2日目には、そのイメージに大きく近づいた。1番パー5で残り68ヤードの3打目を52度のウェッジで打ち、左3.5メートルのバーディパットが決まる。さらに3番でも6メートルのスライスラインをねじ込み、スコアを伸ばした。4番ではグリーン奥20ヤードからのアプローチを直接沈め、チップインバーディ。「カップを過ぎると下るラインだったので難しかった」。決まった瞬間は、驚きのあまり目を丸くするほどのビッグプレーだった。「67」を出して首位と1打差のトータル8アンダー・3位タイまで浮上した一日を「70~80点」と評価する。難しいインコースの12番で唯一のボギーを喫したのは減点対象だが、「パッティングのフィーリングがよくなったので、総合的によかった」と合格点を与えられる18ホールだった。米ツアーの映像を見る時には、自分が持っているものでどれだけ戦えるかを想像する。現役で参考にしているのは、「私が戦っていくために必要なものがつまっている」と考える山下美夢有のプレー。今年の「AIG女子オープン」(全英)を制し、米ツアー出場権を得た桑木志帆の姿も、「刺激になります。日本ツアーのレベルの高さを感じたし、メジャーに出場できるところにいることが大事」と、いい道しるべになる。レギュラーツアー14試合目で、初めて最終日最終組入りを果たした。6月「ニチレイレディス」ではプレーオフの末2位になっているが、ここで狙うのは優勝の2文字以外ない。箱根での結果が、目標への第一歩につながっていく。(文・間宮輝憲)