竹内美雪は1年ぶりの予選通過に安どの笑顔を浮かべた。(撮影:佐々木啓)
<ゴルフ5レディス 2日目◇5日◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)◇6531ヤード・パー72>綱渡りの予選通過にプロ13年目の竹内美雪は少し照れた。首位と3打差の4位から出たが、貯金はホールを消化するごとに目減りした。終盤の14番のボギーで予選カットライン上のトータル2アンダーまで後退。16番で4メートルを沈め、最終18番で9メートルをねじ込むバーディで、昨年8月の「ニトリレディス」以来の予選通過を確信すると安どの笑みを浮かべた。
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「ちょうど14番のグリーンのところにボードがあって、『なんで~。ちょっと待ってよ』ってなりました。通ってよかった。でも、普通に生活ができること。こうやってゴルフができることに幸せを感じているし、感謝しています」2024年9月に胸の痛み、息苦しさなどを覚えて2試合連続で途中棄権。病院で検査を受けると、「外傷性気胸」と診断された。体外からの強い力によって肺が損傷し、空気が胸の中に漏れる状態。「お医者さんには『今すぐ手術をしないと命にかかわる』と言われました」。その日のうちに肺の中にチューブを通すなど手術を受けた。約1カ月後の「マスターズGCレディース」で復帰したが、状態は上がってこない。「お医者さんには完治したと言われたけど、自分の中では1年半以上、最近までずっと苦しかった。練習もできなかったし、息切れするし、過呼吸になったり。しゃべるだけで苦しかったし、一歩を歩くのもつらかった」。昨季の出場は5試合だけ。主戦場となった下部のステップ・アップ・ツアーでも、本来の力は到底発揮できずに予選落ちが続いた。ようやく戦える体を取り戻したのは今年の夏になってからだった。主催者推薦で出場した「CAT Ladies」が約1年ぶりのレギュラーツアー。「昨日もきょうも疲れはないし、しっかり歩けた。もう完治しました」。トータル4アンダーの22位まで戻しての予選通過。来季の出場優先順位を決めるQT(予選会)を見据えて、「最終日は少しでもいいゴルフをしたい」と笑った。ゴルフができる喜び。復活の一歩を踏み出した30歳は、しみじみと話した。「本当に健康が一番だと思います。支えてくれる人たちに感謝です」。(文・臼杵孝志)