木戸愛の2勝目はまたもお預けとなった(撮影:佐々木啓)
<ゴルフ5レディス 最終日◇6日◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)◇6531ヤード・パー72>また届かなかった。プレーオフ3ホール目で、木戸愛の2勝目への挑戦は終わった。
【写真】最後は勝者を称える雨中のハグ
プレーオフになって初めてドライバーを握ったティショットは左ラフに。つま先下がりの2打目はグリーン左に切られたピンとは逆サイドに飛び出した。ラフにボールがかかったエッジからの10メートル以上もあったピッチングウェッジでの3打目はピン右3メートルに。直後にプロ2年目の福田にバーディパットを決められ、万事休した。20歳の勝者をハグで祝福した36歳の敗者は潔かった。「プレーオフ3ホール目の2打目は難しかった。ハーフトップしてしまいました。プレーオフのティショットは3発ともフェアウェイに打てなかった。悔しいです」。ツアー初優勝を挙げた2012年7月の「サマンサタバサレディース」。それ以来となるツアー通算2勝目が遠い。昨年7月の「資生堂・JALレディス」は今回と同じプレーオフで永峰咲希に敗れた。最終日最終組から出た同年8月の「CAT Ladies」は1打差2位、11月の「大王製紙エリエールレディス」は4位で終戦した。今季も4月の「KKT杯バンテリンレディス」は最終日最終組で回ったが3位に終わり、6月の「ヨネックスレディス」は最終日の17番パー4で2打目がOBとなり、2打差の2位に泣いた。この日は途中から雨が降り出し、プレーオフのときには雨脚も強くなった。だが、「それは関係ないです。まだまだ足りないということです」とベテランは一切言い訳をしなかった。それでも、正規の18ホールでプロ19年目はキラリと輝いた。前半のアウトは6バーディを奪い、ハーフ「30」で折り返した。後半は1バーディと伸ばし切れなかったが、3打差の3位から出て、自己ベストにあと1打と迫る「65」をマーク。強烈な追い上げでギャラリーを沸かせた。優勝すれば、1988年のツアー制度施行前も含めて最長ブランクとなる14年46日ぶりの頂点だった。あと一歩、あと一つ。「いいゴルフはできたけど、まだ足りない。しっかり自己分析をして、また頑張ります」。『今度こそ』を信じて、次に挑む。(文・臼杵孝志)