畑岡奈紗のクラブから垣間見える優勝への工夫とは?(撮影:福田文平)
<ソニー 日本女子プロゴルフ選手権 事前情報◇9日◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川県)◇6755ヤード・パー72>優勝した兵庫県のチェリーヒルズGCでの2019年大会以来、畑岡奈紗は7年ぶりに出場する選手権でタイトル獲得を目指す。選手権は1戦1勝、「日本女子オープン」は4戦3勝という“日本タイトルハンター”だ。
【写真】畑岡奈紗が愛用するUSTマミヤ新シャフト
08年に続いて2度目の大会開催となる片山津ゴルフ倶楽部を初めてプレーするが、「難しい。普段は広いコースでプレーしているので、木があるコースは狭く感じる。ラフが長いのでフェアウェイが余計に狭く感じますね。とにかくフェアウェイに運びたい」と警戒を示す。80ミリに設定された長いラフに加え、深いバンカーも選手を苦しめる北陸屈指の名門コース。日本海にもほど近く、風の計算が難しくなる。特に今年は、開幕前日に予定されていたプロアマが中止になるなど、悪天候の予報が出され、コース状況も含めて荒れる展開が予想される。そんななか、畑岡がシーズン途中に投入したシャフトが仕事をしそうな予感。6月「KPMG全米女子プロ選手権」でテストし、投入したのがUSTマミヤのシャフト。3番ウッドの『ATTAS RX ピュア ブルー』と、5番ウッドの『ATTAS RX ウルトラ ブラック』だ。この2本について、「ミスヒットに強い。最近はヒールヒットが多いなか、右に曲がっていくのではなく耐えてくれる。横風が吹いた時にも持っていかれにくい」と評価。「私は横風の影響を受けやすいので、そこで半分の曲がり幅になると楽ですね」というのが、使用を決めた要因になった。中調子のピュアと元調子のウルトラを使い分けている理由について、メーカー担当者は「つかまりを助けるピュアを3Wにして、左に行きづらいウルトラを5Wに勧めました」と説明する。もともと3UT、4UTを長く使用しており、5Wを入れたのは今年になってから。「3UTは高さが出ていなかったけど、5Wはそこを助けてくれるし、(ボールを)拾いやすい」とセッティングを見直した。試行錯誤のなかで選んだシャフトには「当たり負けしない」という自信も示す。トータル5アンダーが優勝スコアになった08年に比べ、今年は雨など気候の影響もあり、グリーンがやわらかく仕上がっている。コースセッティングを担当した山崎千佳代もグリーンのやわらかさに言及し、優勝スコアは「(トータル)10アンダー」と想定する。高い球でしっかり止めて、チャンスを作る選手は有利になる。それは畑岡も練習ラウンドで感じている。「有村(智恵)プロと一緒にプレーして、前回(08年)はグリーンがすごく硬かったようですけど、今年プレーした感じはすごくやわらかい感じ」と話す。総距離6545ヤードのコースでは「ティショットのランが計算できない分、しっかり距離を出していかないといけないですね」とも言う。今回の会場では、ドライバーのシャフトもUSTマミヤのピュアをテストした。日本でのメジャー5勝目、そしてその先の米ツアー通算8勝目へ。ギア面でも試行錯誤を続けている。(文・間宮輝憲)