ゴルフパートナー

日本のジャンボがメジャー覇者を撃破 丸山茂樹は“トラ退治”で大会MVP【プレジデンツカップ96&98年】

2026/09/23 12:01

96年大会の1シーン。左からラブIII、カプルス、シン、ジャンボ尾崎(撮影:GettyImages)

<プレジデンツカップ 事前情報◇23日◇メダイナCC(米イリノイ州)◇7548ヤード・パー70>米国選抜と世界選抜(欧州を除く)の対抗戦「プレジデンツカップ」が現地時間24日(木)に米国イリノイ州のメダイナCCで開幕する。過去には5人の日本勢が世界選抜入りを果たしてきた。第2回大会に出場したジャンボこと尾崎将司さん、第3回大会でMVPに輝いた丸山茂樹の活躍を振り返る。 【写真】30年前のグレッグ・ノーマンとジャンボ スーツ姿が渋すぎる ■49歳で絶頂期 ジャンボが初出場世界選抜のチーム入りを果たしたのは1996年大会。ジャンボが49歳のときだった。94年から2年連続で賞金王を戴冠し、同年もすでに日本ツアーで5勝を挙げていた。圧倒的な強さを誇り、黄金期を迎えていたジャンボが、9月のシーズン真っ只中に渡米した。世界選抜のチームメイトにはグレッグ・ノーマン(オーストラリア)、アーニー・エルス(南アフリカ)、ビジェイ・シン(フィジー)、ニック・プライス(ジンバブエ)といった90年代を代表する世界屈指の選手がズラリ。チーム最年長のジャンボも、敵地・米国でファンの注目を浴びた。大会初日は午前のフォアボールに出場。シンとのペアでフィル・ミケルソン&コーリー・ペイビンと対戦した。ここでは2&1で破れたが、2日目は同じく午前のフォアボールで再びシンと組んでリベンジを果たした。相手は92年の「マスターズ」チャンピオン、フレッド・カプルスと前年の「全米プロ」を制したデービス・ラブIIIの強豪ペア。圧倒的なアウェイのなかで豪打を誇る世界選抜の二人が見事な勝利を挙げた。大会は2日目を終えて米国が1ポイントリードの大接戦で最終日のシングルス戦へ。ジャンボはふたたびラブIIIと対戦したが、5&4の大差で敗戦。チームも1ポイント足りず、16.5ポイント対15.5ポイントで惜しくも涙をのんだ。■全勝でチーム勝利に貢献 笑顔のMVPのちに米ツアーでも“スマイル・アサシン”の異名で知られることになる丸山が、98年大会で偉業を達成した。ペア戦、シングルス戦を合わせて5マッチに出場し、なんと全勝を挙げた。オーストラリアの名門、ロイヤルメルボルンGCで行われた一戦は、世界選抜にとってはホームの地。丸山のほかに、ジャンボの大会辞退によって繰り上げ出場を果たした弟の尾崎直道がチームに名を連ねた。大会初日、午前のフォアサムでクレイグ・パリー(オーストラリア)とのペアでいきなり初勝利を決めると、午後のフォアボールでは尾崎と組んで連勝を果たした。ハイライトは2日目。再びパリーと組むと、タイガー・ウッズ、フレッド・カプルス組を相手に大金星を挙げた。午後のフォアボールでも尾崎と組んで4連勝。丸山の名が世界に知れ渡った。世界選抜チームは2日目を終えて9ポイントの大量リードを奪うと、最終日も4勝4敗4分けでそのまま逃げ切り。米国チームを圧倒し、大会初制覇を成し遂げた。丸山もシングルス戦でジョン・ヒューストンを3&2で撃破。無傷の5連勝で文句なしの大会MVPに輝いた。表彰式ではチームの祝福を受け、満面の笑顔でMVPを喜んだ。優勝カップを頭上に掲げた姿は、いまなおゴルフファンの脳裏に焼き付いているシーンだ。