ホストプロの宮里優作(撮影:ALBA)
国内男子ツアー「リシャール・ミル チャリティトーナメント」は、大西魁斗がし烈な争いを制し、ツアー通算2勝目を挙げ幕を閉じた。今大会には、マスターズ2勝を含む米ツアー通算12勝を誇るレフティ、バッバ・ワトソン(米国)も主催者推薦で参戦。その姿をひと目見ようと、4日間で7696人の観客が集まり、会場は連日にぎわいを見せた。
【写真大西魁斗の優勝に仲間たちが祝福
取材をするなかで、ゴルフをきっかけに人と人がつながっていく光景を、4日間を通して何度も目にした。この大会を通じて多くの人が被災地に思いを寄せるきっかけが生まれたのではないかと思った。今大会の一番の意義が、令和6年能登半島地震・豪雨、令和8年熊本地震で被災した地域や人々へ、『ゴルフの力で笑顔を届けたい』という思いを込めていることだ。大会を通じて集められた寄付金は、「一般財団法人リシャールミルジャパン財団」を通じて石川県と熊本県に支援金として寄付された。さらに、昨年に続いて日本ゴルフツアー機構(JGTO)の選手会と協力し、総賞金額の5%を被災地支援として寄付。これ以外にも、選手会によるチャリティガチャブースが設けられるなど、大会を通じて集まった寄付金の合計金額は5031万915円。昨年は1805万6472円だったため、3225万4443円の増額となった。
その取り組みは、寄付だけにはとどまらない。開催地との連携による地域活性化を図るほか、次世代を担うジュニアゴルファーの育成支援など、多角的な社会貢献活動にも取り組んでいる。開催前の水曜日にはキッズイベントが開催され、地元の子どもたちが目を輝かせた。宮里優作や、推薦で出場した成田美寿々らが登場。実際に幡地隆寛ら、プロがアプローチ対決などを行い、その技を見せつけた。そこにサプライズゲストとしてワトソンも登場。ワンオンチャレンジでは、豪快なドライバーショットを披露し、その迫力にどよめきが起こった。プロとジュニアが交流を楽しんでいる姿が印象的だった。
イベントにも参加した成田は、「一生懸命立ち向かっている姿を見せられたと思うけど、もっと面白いゴルフを見せられなかったのがすごく悔しい。また違う機会に見てもらえたらと思います」と地元ギャラリーへ向けて語った。最終日に「63」をマークし、会場を沸かせた宮里も、「能登の方も楽しんでいただけたと思う。でも、これからが大事。またテレビなどで頑張る姿を見せれば、能登の方の楽しみも増えるのではないかなと思う」と話していた。来ていた人たちの笑顔を見ると、この4日間が、被災地の人たちの力になったと感じた。ゴルフを通じて地域を元気にする。そんなチャリティイベントが、これからも増えていくことを期待したい。(文・高木彩音)