ナショナルオープンでツアーデビューを果たした15歳アマ・山下萌寧(撮影:鈴木祥)
<日本女子オープン 初日◇1日◇宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース(兵庫県)◇6185ヤード・パー70>キャリングボードを見たギャラリーが少しざわついた。姓は2年連続年間女王で海外メジャー覇者、名は21年東京五輪銀メダリスト。15歳のアマチュア、山下萌寧がナショナルオープンでツアーデビューを飾った。
【写真】最強フュージョン? 山下美夢有&稲見萌寧
「70台の後半くらいを叩くと思っていたけど、思ったよりいいスコアでした。緊張よりもすごく楽しみにしていました。出られることがうれしかったです」兵庫・尼崎市出身で、現在は通信制のECC学園高の1年生。最終予選会を突破して憧れの舞台に立った。4番でボギーが先行したが、5番パー5でバウンスバック。残り110ヤードの3打目を2メートルにつけて初バーディを奪った。終盤の3ホールで2つ落として貯金を使い果たしたが、ティショットをグリーン右のバンカーに入れた12番では2メートルのパーパットを沈めるなど、「ピンチもしのげたので」と納得顔だった。山下美夢有とは親戚関係にない。稲見萌寧も名前の由来ではない。「美夢有さんは親戚? と聞かれたことはあります。萌寧という名前も稲見さんとは関係ありません。名前の由来はよく知らないけど、親がつけたかったからみたいです」。それでも稲見のおかげで、ゴルフ関係者には「もね」とすぐに読んでもらえるようになったと笑った。女子ゴルフ界最強ともいえるネームを持つ15歳は、「将来は海外でプレーしたい」という夢に向かって第一歩を踏み出した。この日も多くの地元ギャラリーから声援を送られたが、「週末には知り合いもたくさん来てくれる」と、まずは予選通過を大きな目標に掲げる。目標とする選手はミンジー・リー(オーストラリア)というオチもつけ、2日目も無心で挑んでいく。(文・臼杵孝志)