申ジエがダブル快挙にロックオン(撮影:鈴木祥)
<日本女子オープン 3日目◇3日◇宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース(兵庫県)◇6185ヤード・パー70>3位から出た申ジエ(韓国)が5バーディ・2ボギーの「67」で回り、トータル7アンダーの2位に浮上。偉業への準備を整えた。
【写真】首位の桑木志帆はチップイン締めでこのガッツポーズ
「きょうは最終日最終組に入れるように頑張った。コースは難しかったけど、よくガマンしました」。全組がホールアウトし、狙っていた最終組のシートが確定。首位に立った桑木志帆を2打差で追いかける日曜日は、まさに思惑通りの展開だ。「誰と回るかはすごく大事。今、調子のいい桑木さんと回れば、いい流れでプレーできる。一生懸命ついていきたいです」昨年「ワールドレディスサロンパスカップ」で優勝(※)を果たし、不動裕理以来ツアー7人目の永久シード獲得となる通算30勝に王手をかけた。国内メジャーは2008年にメジャー昇格したサロンパスカップで4勝、「日本女子プロ選手権」3勝、「JLPGAツアー選手権リコーカップ」3勝と計10勝しており、この「日本女子オープン」を制すれば、史上初のメジャー4冠を達成する。「4冠も永久シードも、もちろん達成したい。でも、チャンスが来るのが少なくなった。体力もそうだし、あまり言いたくないけど、年齢もある。でも、まだ元気だし、今週の試合に出ている選手の誰よりも経験はあると思う」2打差を逆転すれば、ダブルの快挙を成し遂げる。今回でメジャーでの最終日最終組は12度目だが、過去11度のうち優勝は5度。勝率は実に45.5%。同一年に3冠を達成した18年は、サロンパスカップ、選手権、リコーカップいずれも最終日最終組からの優勝だった。最終組から戦況を把握し、その週に最も勢いのあるライバルたちを目の前で観察しながら、18ホールのマネジメントを構築していく。百戦錬磨のベテランならではの勝利の“方程式”なのだ。元世界一の38歳にとっても初めてという、パー3が6ホールもあるコースレイアウト。「私は飛距離よりショットで勝負するからパー3は好きです。でも、きょうも風が強くて難しかったですね」。それでも6番は左ラフからチップイン、16番はピン奥1メートルにつけるなど3バーディを奪った。狙って手にした最終組から臨む最終日。「プレーしているときは無意識に力が入った。プレッシャーはあるけど、プレッシャーは好きです」。今季最多の8763人のギャラリーが詰めかけた第3ラウンド。1万人超えも見込まれる最終日に、金字塔を打ち立てる。(文・臼杵孝志)(※)招待選手だった2008年「ヨコハマタイヤPRGRレディス」と米ツアーメンバーだった2010年「ミズノクラシック」は除く