バーディ締めで大歓声を引き出した松山英樹(撮影:米山聡明)
<ベイカレントクラシック 初日◇8日◇横浜CC(神奈川県)◇7322ヤード・パー71>最終18番で、この日一番と言ってもいいほどの大歓声が巻き起こった。筆者もその場にいたが、思わず鳥肌が立つほどの声量だった。大勢のギャラリーが見つめる先にいたのは松山英樹。約10メートル、やや下りのラインを沈めてバーディ締め。右手で力強いガッツポーズを見せた。
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「(最後は)バーディを取るという頭はなかったんですけど、『強く打ったら入るかな~』みたいな感じに思ったら入ってくれました」と最後のパットを振り返った。ティショットは左バンカー先のフチへ行き、2打目は左足上がりのライ。「どうやったらパーで切り抜けられるか」と考えながら、番手選びに時間をかけた。セカンドショットの直後には「あーあ。GO!」と声を上げたが、最後は見事にバーディで締めくくった。最後のガッツポーズには「もう少し、かっこよくガッツポーズをしたいんですけどね」と笑い交じりに話した。この日のラウンドについては「悪くなかったと思います。最後の3ホールが、すごく大きかったんじゃないかな」と振り返った。アウトから出たこの日は、1番で右端のピンに対し、バンカーが待ち受ける狭いエリアを果敢に攻め、ピン右上約2メートルにつけてバーディ発進を決めた。2番では左端のピンに対して約4メートルにつけたが、惜しくも決まらずパー。3番ではピン右上約5メートルを沈め、再びスコアを伸ばした。4番ではティショットを右ラフへ。ボールが芝にすっぽり入ったような状況からフェアウェイウッドを握り、ややつま先上がりのライからグリーン手前の花道にキャリー。ピン右4~5メートルのイーグルチャンスにつけた。パットはカップ横を通過して惜しくも決まらなかったが、連続バーディを奪った。その後は5番でティショットを右の木立へ運び、2打目はフェアウェイに出すだけ。3打目は段上のピンに対して傾斜のフチに落としたものの、上り切らず段下まで戻ってしまった。段越えとなる約7メートルのパットはカップ左へ切れ、この日初のボギー。8番でもスコアを落とした。それでも12番、15番ではともに約6.5メートルのパットを沈めてバーディ。さらに18番でも長いパットを決め、日本勢トップタイの4アンダー・12位タイで初日を終えた。前日のプロアマでは、腰痛の影響で12ホールを消化した時点で棄権していた。それでも、「試合に出ている以上、関係ない。あすもいい状態で挑めるようにしていきます」と強い眼差しを向けた。今大会は予選落ちがない。2日目に向けては、「きょうみたいにいいスタートを切って、辛抱強く、最後までできたらいいなと思います」と意気込む。週末に向けて会場の熱気も高まりそうだ。日本のファンからの声援を力に変え、さらに上位を目指す。(文・高木彩音)