中島啓太は2アンダーで母国大会を滑り出した(撮影:米山聡明)
<ベイカレントクラシック 初日◇8日◇横浜CC(神奈川県)◇7322ヤード・パー71>米ツアーを主戦場に戦う中島啓太にとって、来季の出場権をかけて争われる『フェデックスカップ・フォール』(全8試合)は大事な戦いだ。
【写真】そりゃ緊張するわ…日本ギャラリーが大集結
現在のポイントランクは125位。来季のフルシード権が得られる100位以内に入るため、「今週はすごくいいチャンスをいただいたので、“一発”で決めるぐらいの気持ちで頑張りたいです」と練習日に話していた。“一発決め”を狙う大会初日は、4バーディ・2ボギーの「69」。2アンダー・26位タイでスタートしたものの、「全然足りていない」と振り返った。「最初は3アンダーまで行ったので、もう少し行きたいところで、残念な感じではあります」開催前にはショットの状態について「あまりよくない」と話していた。この日は「そこまでひどくはなかったんですけど、ピンが左右に振られていたりとか、シビアな距離になってくると、球がいまいちピンときていない」と、まだ手応えをつかみ切れていない様子だった。前日のプロアマは雨も降り、芝にはウェット感が残っていた。しかし、この日は快晴。「グリーンはかなり締まっていて、スピードも出ている」と話すように、ボールが落ちる音からも硬さを感じるコンディションとなった。それだけに、グリーン上では慎重さも求められた。「緊張感もありながら、なかなかバーディパットもグリーンが速いので、強めに打って、返しが下り1メートルとかというのは避けたい」。攻め切れない場面もあったが、「入れば、あと2つ、3つ伸ばして行けます」と、2日目以降の上積みを見据えた。収穫もあった。最終18番では左バンカーからチャンスにつけて、バーディで締めくくった。「そこをボギーで終わるのと、しっかりいいショットを打って終わるのとでは違うので、そこは良かったと思います」と手応えを口にした。そして、初日を振り返るなかで印象に残ったのが、横浜CCを埋めた大勢のギャラリーだ。スタートホールから中島の組には朝早くから大きな歓声が送られた。「スタートはかなり緊張したんですけど、いつものスタートホールと比べると、10倍ぐらいギャラリーが多い。日本でPGAツアーがあるというところでギャラリーが集まってくれるんだなと。本当に力になりますし、うれしいです」日本開催の米ツアーならではの熱気を肌で感じた中島。大きな声援を力に変え、2日目はさらなる上位進出を目指す。(文・高木彩音)