秋は古江彩佳の季節だ(撮影:佐々木啓)
<スタンレーレディスホンダ 初日◇9日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6530ヤード・パー72>奪ったバーディは9個。7個だったパーよりも多いラッシュに、「バーディが取れるとリズムよくいける。ひさしぶりのビッグスコア。バーディがたくさん取れたのはうれしいですね」と笑みも浮かぶ。この日の「65」は、「AIG女子オープン」(全英)の第3ラウンドに並ぶ、日米通じて今季自己ベストタイ(個人戦のみ)。状態の上向きを実感できる一日にもなった。
【写真】すごく肉厚です 名手・古江が投入した新アイアン
それをけん引したのが、グリーンを狙うショット。1番は5メートルを沈めてのバーディだったが、2番では残り149ヤードから9番アイアンで1.5メートルにつけて1つ伸ばした。さらに3番もラフから残り45ヤードの3打目を58度のウェッジで寄せて、3連続バーディで滑り出した。「つけさえすれば、(バーディの)確率は上がる」。硬く速いグリーンにも、しっかり順応した。その手には真新しいアイアンが握られている。今週から、契約を結ぶブリヂストンの2026年モデル『100CB』にチェンジした。今季ここまでに何度もテストを重ね、満を持しての投入。「距離感は前のモデル(241CB)とそこまで変わらないのに、フワッと一段階高い球が打てるし、曲がり幅も(想定内に)おさまってくれる。あとは距離を落とす時に打ちやすいですね」。パーオン率は94.4%(17/18)と、数字にも効果はあらわれている。先月の「ソニー 日本女子プロ選手権」から、日本ツアーを転戦中。2022年に米ツアーに主戦場を移しているが、秋を日本で過ごすのが古江の流れでもある。「日本だと(コーチの)父に見てもらいながら、いろいろと調整もできるし、帰ってくるのは大事。日本のほうがご飯も安心して食べられるし、コンビニですら安心感があります」。2週前には大好きなディズニーランドとディズニーシーで2日間を過ごした。焼き肉に舌鼓を打つこともできる。秋口は、終盤戦に向け重要な時期になっている。今季は米ツアーの個人戦でトップ10入りは1度のみ。ポイントランクも54位に甘んじている。ただ、先週の「日本女子オープン」7位など、日本では2戦連続でトップ10入り中。今大会も2位に2打差をつける7アンダーで単独首位発進を決めた。日本ツアーで挙げている通算8勝(アマでの1勝含む)がすべて9月~11月という“秋女”のシーズンは、ここから本格化する。(文・間宮輝憲)