藤田かれんは米ツアー勢とのV争いへ(撮影:佐々木啓)
<スタンレーレディスホンダ 2日目◇10日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6530ヤード・パー72>プロ生活も5年目。自分の傾向も分かってきた。「争ってると思っちゃうんです。明日だと余計そうなる。だから見ないです」。トータル9アンダーの3位で2日目を終えた26歳の藤田かれんは、ラウンド中にリーダーボードを確認せず、優勝争いを戦うつもりだ。
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その“争っている”という意識で、これまでにも痛い目を見てきた。今年の「CAT Ladies」では、19位から出た最終日の6番から5連続バーディを奪い猛追。15番でもさらに1つ伸ばしたが、ここに“ワナ”があった。「15番にボードがあって、多分いい位置にいるんだろうなと思って見たら(首位と)1打差。緊張しました」。すると続く難関16番で「普通に打てなかった」とダブルボギーを叩き後退。6位に終わった。今ではリーダーボードの位置も事前に把握。「そこは下を向いたり、傘で隠したり」と“完全防御”で乗り切っている。それを徹底した2日目には、今年の「ドコモビジネスレディス」で記録した自己ベスト「66」に1打及ばなかったものの、1つ伸ばして迎えた7番は、残り90ヤードの2打目を2メートルにつけてのバーディ。8番パー5は、ピンまで190ヤードを4UTで2オンさせ、12メートルから2パットで決めた。後半も2つ伸ばし、最後まで自分のプレーに集中できた。2024年はメルセデス・ランキング(MR)60位で終えるなど、惜しいところで初シードまで手が届いていない。そこでも“意識改革”。これまでは「めっちゃ見てた」というポイントランキングのチェックも、細部までは把握しないようにした。もちろん現在のMR70位というのは分かっているが、50位までのポイント差などは気にしないように過ごしている。2024年の「リゾートトラストレディス」以来となる、最終日最終組入り。同組でプレーするのは首位の岩井明愛、2位の古江彩佳という米ツアー組2人だ。岩井はその24年のリゾートトラストでも最終組で一緒にプレーし、目の前で優勝を決められた相手。古江は同じ2000年生まれの同学年選手とあって、何かと縁も感じる。なによりも当然ながら大きな注目を集めるなかプレーをしていく。「ここで勝ちたいというよりも、勉強をたくさんさせてもらえるし得るものがたくさんある」と気持ちは挑戦者。ただ「優勝は…したいですよね。来年もプレーする場所も欲しいし」というのが本音だ。そのうえで、「ギャラリーさんも、あまり順位を言わないでください。聞こえちゃうので」と笑いながらお願いする。情報を遮断し、最後はリーダーボードの一番上に…これが理想の展開だ。(文・間宮輝憲)