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骨折しながら「64」で日本勢トップ 米澤蓮は欧州ツアー予選会も視野

2026/10/11 17:53

日本勢唯一のトップ10入りを果たした米澤蓮(撮影:米山聡明)

<ベイカレントクラシック 最終日◇11日◇横浜CC(神奈川県)◇7322ヤード・パー71>日本で開催された米国男子ツアー「ベイカレントクラシック」には、13人の日本勢が出場した。国内ツアー通算3勝の米澤蓮はトータル12アンダー・9位タイでフィニッシュし、日本勢トップとなった。今大会には、9月28日時点の国内ポイントランキング上位6人の資格で出場した。 【写真】同組の米選手も笑うしかない? 前半なんと“29” 「すごくいいスタートができたと思いますし、ロング(パー5)でしっかり(スコアを)取れたのがよかった」29位タイから巻き返しを狙った最終日は、前半からアクセル全開だった。出だしの1番で5メートルのバーディパットを沈めると、3番からは3連続バーディを奪取。さらに6番パー5では、残り210ヤードの2打目を5番アイアンでピン奥10メートルにつけた。これまでのラウンドで、その位置からの下りのパットは「あまり速くない」という情報を得ていた。「ラッキーだなと思って、打ったら入りました」と振り返る一打は、そのままカップイン。イーグルを奪い、前半だけで大会自己ベストとなる「29」をマークした。一方、後半は気を引き締めて臨んだ。というのも、3日目も出だしから4連続バーディを奪ってリーダーボードを駆け上がったが、中盤以降に失速。8番以降に5ボギーを喫し、「71」とスコアを伸ばせずに終わっていた。「きのうは残念な終わりだった。(きょうも)同じ感じに終わったら本当にセンスがないと思っていた。学習していないということなので、それだけは絶対やらないようにと思って」。前日の反省を胸に刻んで臨んだ最終日は、後半のボギーを1つに抑え、7アンダー「64」をマーク。前半の貯金を大きく失うことなく、納得のいくラウンドとなった。今週は、左の肋骨を骨折した状態でのプレーだった。9月中旬に肋骨を痛め、その後も試合に出場していたが、先週は大事を取って欠場し、今大会に備えた。練習日には「完全に折れているわけではないですけど、診断は骨折でした」と明かしていた。「完全に治っていないし、痛みがないわけではない。後半に入ったらだんだん痛くなってくる」と万全とはいえない状態。それでも、ラウンド中のスイングに痛みをかばうような動きはあまり見られず、しっかりと振り切っていた。その理由を問われると、「試合中は大丈夫なんですよね。きょうとか、アドレナリンが出まくっていると思うので(笑)」と報道陣の笑いを誘った。しかし、「帰ったら、痛いんですよ。オフになったら痛い」と苦笑い。試合中はアドレナリンが出ているためか痛みを感じにくいものの、ラウンドを終えると再び痛みが出てくるという。来週は、長いラフなど難しいコンディションが予想される「日本オープン」(滋賀県/タラオCC 西C)が控える。「ラフに入れたら、また折れちゃうと思います(笑)」と冗談交じりに話した。それでも、今大会で得た手応えは大きい。「最近いいプレーができていなかったので、すごくいい流れでプレーができて、弾みになった」と、久々に納得のいくゴルフができたことを前向きに捉えた。さらに、トップ10入りを果たしたことで、次戦の米ツアー「バターフィールド・バミューダ選手権」(10月22~25日/バミューダ諸島・ポートロイヤルGC)への出場権も手にした。ただ、「DP(欧州男子ツアー)のQスクールにチャレンジしようと思っている」こともあり、「今はなんとも言えないところはあります」と慎重な姿勢を見せる。それでも、「チャンスがあるなら、もちろんチャレンジしたいとは思っています」と意欲を口にした。肋骨の骨折を抱えながらも、最終日に「64」をマークして日本勢トップの9位に入った。好感触をつかんだ一週間を、次週の日本オープンにつなげたい。(文・高木彩音)