“ミズノの顔”として米ツアーで戦う平田憲聖。ここから生き残りをかけた戦いに挑んでいく。(撮影:ALBA)
米ツアー参戦1年目の平田憲聖が13日、用具契約を結ぶミズノが大阪市で展開する国内最大の直営店「ミズノ ゴルフ淀屋橋ゲートタワー」を訪れ、今後の商品展開、新クラブなどについて打ち合わせを行った。メインとなったのは、今季の国内初戦となった8月の「Sansan KBCオーガスタ」で初めて実戦投入した新アイアンについての意見交換。日本では来春発売予定の新モデルで、米ツアーに戻った9月以降も使用している新たなエースだ。
【写真】プロトアイアンをテストする平田憲聖 どんな顔?
「まず顔がいいですね。見た目はすごく大事で、どんなに性能が良くても、見た目が良くないとコントロールしづらくなる。ソールがカットされているので、ヘッドの入りも抜けもいい。8番、9番のショートアイアンもウェッジっぽくなくて、ちゃんとアイアンなのも気に入っています」ジュニア時代からミズノのクラブを使用し、大阪学院大3年時の2022年にプロ転向後は同社とミズノブランドアンバサダー契約を締結。その当時からアイアンは「JPX923 TOUR」を使い、これまで新モデルが出るたびにテストはするが、“浮気”することはなかった。だが、今回は市販モデルがベースのプロトタイプをKBCオーガスタで初めて打った時点で即投入を決定。「打感もやわらかい。ピッチングウェッジ(PW)もいい顔をしているので、使おうかなと思っています。PWの顔って、あまり好きじゃなくて、923も9番アイアンまでだけど、今回のは絶妙にいいです」とぞっこんのほれ込みよう。「長く使っていくために、しっかりテストを重ねて調整していきたい」と話した。昨季は米国下部のコーン・フェリーツアーで年間ポイントランキング15位に入り、念願のPGAツアー昇格を決めたが、今季はここまでポイントランキング176位と苦しい戦いが続いている。来季の出場権を懸けた全8戦のフォールシリーズも初戦から2試合連続で予選落ち。横浜で開催された前週の3戦目「ベイカレントクラシック」は出場も叶わなかった。来季のシードが付与されるのはランキング100位以内。「あと5試合で優勝に近い成績が必要になる。思い切ってやるだけです」。今季は22試合に出て、 5月の「ザ・CJカップ・バイロン・ネルソン」の19位が最高で予選通過は8試合。「どこが悪いというわけじゃないけど、すべてをレベルアップさせないといけない。やっぱり36ホール(予選ラウンド)で終わるのは悔しい。向こうの選手は強いです。でも、去年から海外で戦って、多くのことを経験してきた。成長していると思っています」。この日、訪れたミズノ ゴルフ淀屋橋ゲートタワーは中央区北浜地区の再開発によって建設された高層ビルの2階に店舗を構えている。店舗は以前から同じ場所にあったが、今年5月に新規オープンしたばかり。「すごくきれいで、フィティングもできる。ここに来たら全部そろいますね」。自身のポスターも張られたフラッグシップ店で“ミズノの顔”としての自覚も再確認。ラストスパートへの充電は完了した。今季のフェアウェイキープ率68.95%は全体の16位。ショットが左右に曲がる割合は左が10.43%(19位)で、右は10.29%(11位)。トータルドライビングは8位で、ラフからの50~125ヤードのアプローチ精度は1位を誇る。ショット力は最高峰ツアーでも十分に通用している。あとは「どれだけバーディが取れるかです。ずっとパーを取っていくことはさほど難しいことじゃないけど、それでは上にいけない。1打がホントにすごく大変です」。1年目のシーズンも最終盤。日本ツアー通算6勝の25歳は生き残るために、何をやるべきは分かっている。17日に離日。まずは22日開幕の「バターフィールド・バミューダ選手権」に全力を注ぐ。(文・臼杵孝志)