“逆転男”小林正則がシニア初Vに挑む(撮影:米山聡明)
<ファンケルクラシック 2日目◇17日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇7027ヤード・パー72>首位と5打差の8位タイから出たシニアルーキーの小林正則が、6バーディ・1ボギーの「67」をマーク。首位と6打差ながら2位タイに浮上した。シニア初優勝をかけ、最終日はビッグスコアを狙う。
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4つ伸ばして迎えた11番パー4。ティショットを左に曲げ、あわやOBという一打だったが、ぎりぎりセーフ。2打目はグリーン奥のエッジに外したものの、そこからパターで7メートルを沈め、ピンチをチャンスに変えた。12番パー3では、左奥のピンに対して右手前12メートルの難しい位置にオン。「あれは3パットだな…」とポツリ。ファーストパットは、ピンの奥が下っていることもあって4メートルほどオーバーした。“予告”どおりかと思われたが、返しのパットをねじ込んでパーでしのいだ。続く13番パー4もフェアウェイバンカーから15メートルに2オン。ここも1メートルに寄せてパーセーブし、流れを切らさなかった。この日のベストスコアが目前に迫った18番パー5は、「自分らしさが出た」と笑って振り返る。ティショットは左に大きく曲がるチーピンとなり、左の林へ。そこから一打で脱出できず、4打目を迎えた時点でピンまで220ヤードを残した。「4打目は池に入りそうだったし、トリプルボギーになってもおかしくなかった」。大ピンチをボギーで切り抜け、最終日最終組の座をつかんだ。2013年の「日本オープン」を含むレギュラーツアー通算3勝。今季のシニアルーキーのなかでは、レギュラーツアーで最も成績を残している。しかし、シーズン当初は「ショットの調子が悪すぎて」と、なかなか上位に進めなかった。40代後半には、左に曲がるミスを嫌い、持ち球をドローからフェードに変更。しかし、ボールをうまくつかまえられないフェードになっていた。「左のミスを嫌がっただけのフェードでは戦えない」と、しっかりと球をつかまえる動きを取り入れた。「基本はフェードで、必要な時はドローが打てるように」と試行錯誤を重ね、夏場以降に光明を見いだした。「マルハンカップ太平洋シニア」で2位タイに入ると、「日本シニアオープン」でも7位タイに入るなど、上位での戦いが増えた。賞金ランキングは12位につけ、来季のシード権も確定させている。この日は大きなピンチをパーや最小限のボギーで切り抜けるなど、ショット、パットともに状態は良好。「最後以外は100点をあげていい。途中まではいいゴルフができたので、あすは本当のビッグスコアを出さないといけない」と力強く話す。レギュラーツアーで挙げた3勝は、すべて逆転勝利。なかでも2012年の「パナソニックオープン」では、初日110位と出遅れながら2日目以降にスコアを伸ばし、最終日に「62」をマークして逆転優勝を飾った。首位に立つのは、トータル15アンダーで昨年覇者のタマヌーン・スリロット(タイ)。6打差を追う最終日、再び逆転劇を演じられるか。(文・小高拓)