原江里菜がシニアツアーを盛り上げた(撮影:米山聡明)
<ファンケルクラシック 2日目◇17日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇7027ヤード・パー72>シニアツアーに6人の女子プロが華を添えた。2023年から始まった好評の「女子エキシビション」が今年も2日競技で開催。昨年からは30~45歳までの女子プロゴルファーを応援する「Lady Go(レディゴー)」の協力のもと、有村智恵、原江里菜、宮里美香、吉田弓美子、西山ゆかり、成田美寿々が参加した。
【写真】華がありますね シニアの大会に女子プロ集結
昨年はシニアプロの前に女子プロだけの組を作ってラウンドしていたが、今年は初日のみシニアの組に女子プロ1名が入る形で行われた。6人の女子プロは朝から「緊張する。邪魔しちゃいけないし…」と全員が同じ言葉を口にしていた。ティはシニアとは別で6122ヤードに設定。異様な緊張感のなか、山下和弘、デービッド・スメイル(ニュージーランド)と回った原江里菜が、8バーディ、ボギーなしの「64」で回り、8アンダーで単独首位に立った。「今季ベストです。64なんて10年ぶりぐらいですよ」と笑いが止まらない。女子ツアーでは2017年「スタジオアリス女子オープン」の第2ラウンド以来の「64」に、ギャラリーもシニアも拍手喝采だった。会心の内容だったかというと、そうでもない。「緊張しすぎていつもの自分じゃない感じで、地に足がついていませんでした」。その緊張は「シニア選手の邪魔になっていないかとか、ミスしないとか、下手と思われたくないとか…」といくつか理由があり、これまで経験のない緊張だったという。それでもティショットはほぼ曲がらず。ただ地面から打つボールには、緊張が伝わり、「トップしたり、ダフッたショットがベタピンについて…」と3番から5連続バーディを奪うなど、“ナイスミス”も生かして、シニアを含めてこの日のベストスコアとなった。「普段の女子だとちょっとダフッてもそのままやり過ごせるけど、山下さんには見透かされていました」と、シニアプロの鋭い視線も感じていた。試合で男子プロと競演するのは10数年前の3ツアーズ以来とのこと。「男子はプレーが早いので大雑把なのかと思いましたが、1打1打丁寧にプレーしていると思いました。それにギャラリーの方に対してのクール過ぎない、リアクションをとったり、すごいエンタメ性が高いなと思いました」と勉強になった点も多かったという。2位の西山ゆかりとは6打差。最終日は女子だけの組で競い合う。西山は「何が起こるかわからないので、あしたはバチバチいきますよ」と鼻息を荒くするが、原は「逆に負けられないプレッシャーがあります。あしたはきょうと違う緊張感との戦いです。でも、きょう死ぬほど緊張したので」とこの日の経験を生かして逃げ切りを図る。ちなみに、緊張してもいいプレーをするコツを聞いてみると、「リセットできる緊張感だったら、深呼吸とか周りを見るとかでいいと思うんですけど、きょうみたいに突き抜けた緊張感は、待つしかないです」と笑って話す。1番からガチガチの緊張だったがほぐれたのは12番からだったという。あすは9時10分、20分から2組で女子エキシビションが行われる。シニアのパワーと技を堪能する間に、女子のバチバチの戦いを見られるのも面白い。(文・小高拓)【女子エキシビション初日の成績】1位:-8 原江里菜2位:-2 西山ゆかり3位:+1 宮里美香、吉田弓美子、有村智恵6位:+3 成田美寿々