独特なワッグルの岩本高志(撮影:米山聡明)
<ファンケルクラシック 最終日◇18日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇7027ヤード・パー72>大会記録を15年ぶりに更新するトータル21アンダーまで伸ばして優勝したタマヌーン・スリロット(タイ)に最後まで追ったのが、シニアで売り出し中の岩本高志だった。首位と6打差から出た最終日、7バーディ、ボギーなしの「65」で回り、トータル15アンダーで単独2位に入った。
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「タマちゃん(スリロット)についていこうと思って、あきらめないように…、無理でしたが」と首位の背中を追い、バーディを量産したがスリロットの背中は遠かった。逆転優勝は叶わなかったが表情は明るい。「最終日に伸ばせたのは久しぶり。こういうゴルフができればまたチャンスがあると思うので、残り4試合、優勝できるようにがんばります」今季2勝目とはいかなかったが、11試合を終えてトップ10入りは9回目と、ツアーでも随一の安定感を誇る。この単独2位で賞金ランキング1位の宮本勝昌との差を約515万円差から約265万円差と縮めた。最終日に伸ばせたことで残り4戦、逆転賞金王へ向けていいきっかけとなった。ルーキーイヤーは2勝を挙げて賞金ランキング4位。今季は1勝で賞金ランキングは2位。ツアー屈指のショットメーカーとして常に上位で戦っているが、岩本には大切なルーティンがある。ティアップをしてボールの横で構えたら、一度、ほぼトップスイングの位置まで上げる大きなワッグルを行う。ドライバーだけでなく、アイアンやウェッジ、バンカーショットの際も行う。ここに安定した秘密がある。「クラブを上げる動きではなく、トップの位置からダウンスイングに入るときに腹筋に力を入れます」という。安定したショットは腹筋に力を入れることがコツのようだが、「ワッグルでおろすときの腹圧を意識してアドレスします。大きなワッグルをすることで、腹筋に力を入れて始動することを忘れません」と教えてくれた。レギュラー時代、ツアーに出られないときには、スタジオでアマチュアに向けたレッスンも行っており、教え上手の一面もある。シニアで好調の岩本のルーティンは、すぐにでもマネできそうだ。(文・小高拓)